FOOMA JAPAN 2025に出展しました【展示会出展レポート】
2025年6月10日〜13日の4日間、東京ビッグサイトで開催された世界最大級の食品機械総合展示会「FOOMA JAPAN 2025」。
今年も国内外から多くの来場者が訪れ、最新技術や製品に触れる貴重な機会となりました。日仏商事もブースを出展し、製菓業界向けの注目機械を中心に展示。実演を交えながら、機械の魅力をご紹介しました。
今回の展示では、以下の5種類の機械を紹介しました。
・イドロプロセス社の『シェフカット』
・サヴィゴワゾー社の『チョコレートエンローバー GOLD2』と『ワンショットデポジッター ONE CHOC5』
・スタティステンパリング社の『マジックテンパー MT1.5K/α 』
それぞれの機械が持つ独自の機能や技術は、製造現場の課題解決や効率化に直結するものがあり、多くの来場者が足を止めて熱心に説明を聞かれていたのが印象的でした。
来場者の注目を集めたシェフカット
今回展示した機械の中でひときわ注目を集めていたのが、イドロプロセス社のウォータージェットカッター『シェフカット』です。

高圧水によって、繊細かつ複雑な形状のカットを可能にするこの機械は、製菓業界においてカット技術に革命を起こします。
ブースでは、フロランタンやドーム型チョコレート、冷凍ケーキなどを使ったデモンストレーションが行われ、実際のカット工程を間近でご覧いただきました。
カットが始まると、来場者が次々と集まり、機械の前には人だかりが。冷凍ケーキや、飴がコーティングされたフロランタンを水の力で難なくカットする様子に、くぎ付けになっていました。
取材班からは、「流れ星」型の冷凍ケーキカットをリクエストしてみました。
操作はすべてタッチパネルで、デザイン選定からカット幅の調整まで直観的に行うことができます。特別な技術がなくても扱える点は、現場にとって大きなメリットです。
断面も非常に美しく、冷凍ケーキを好きな形に正確にカットできる技術は何度見ても衝撃でした。
さらに、ハート型にカットしたフロランタンの実演では、複数個を一度にカットする際に、歩留まりを自動で計算し、廃棄を最小限に抑える機能が活用されていました。
効率と美しさを両立するその技術力の高さは、来場者にも強く印象づけられていたようです。
シェフカットでカットされた製品はショーケースに展示されていました。
オペラのような、チョコレートやスポンジ生地など硬さの異なる層が重なったお菓子も、断面が非常に美しく仕上がっており、その精度の高さが印象的でした。
どんな素材でも正確にカットできるシェフカットの技術力の高さが、今回の展示からしっかりと伝わってきました。
チョコレート製品の製造に役立つ機械も展示
サヴィゴワゾー社からは、チョコレート加工に特化した機器を展示。

▲サヴィゴワゾー社のチョコレートエンローバー「GOLD2」
チョコレートのテンパリングからコーティング作業までを1台で完了できる「GOLD2」は、従来モデル『GOLD1』のコンパクトさを維持しつつ、タンク容量やコンベア幅がグレードアップ。作業効率が大幅に向上しています。

▲サヴィゴワゾー社のデポジッター「ONE CHOC5」
また、充填機『ONE CHOC5』は、外側にチョコレート、内側にガナッシュやキャラメルなどを同時に絞ることができるデポジッター。多彩な充填バリエーションを動画で紹介し、来場者の関心を集めました。
そして、最後にご紹介するのは「マジックテンパー」。

▲スタティステンパリング社のテンパリングマシン「マジックテンパー MT1.5K」(左)と「マジックテンパーα」(右)
チョコレートの基本作業、テンパリングは、チョコレートの美しい光沢と滑らかな口どけを実現するために欠かせない工程。
スタティステンパリング社の『マジックテンパー』は、カカオバターのV字結晶を安定して生成することで、誰でも簡単に理想的なテンパリングを行える装置です。
ポマード状のカカオバターにより、ファットブルームのリスクを軽減し、艶やかな製品づくりをサポートします。
今回は定番モデルに加え、よりスタイリッシュなデザインの『マジックテンパー アルファ』も展示し、店舗の雰囲気に合わせた選択肢をご提案しました。
開催期間中の4日間、多くの方が来場され、弊社ブースにもたくさんの方に足を運んでいただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
ご興味を持っていただいた機械については、導入相談も承っております。
製造現場の課題やご要望に合わせたご提案も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
