2018.11.21

フランスのスーパーのスイーツについて調べてみました【パティシエ通信Vol.9】

フランスのスーパーは、パティシエも驚くスイーツ天国だった!?

スーパーのスイーツ事情をレポート!!


Bonjour!!こんにちは、パティシエ通信の岸です!

今回はちょっとテンションの上がるテーマでお送りしますよ~
「コンビニスイーツ」ならぬ「スーパーのスイーツ」をレポートしたいと思います!!

フランスで暮らして2年3ヶ月経ちますがパティシエのプライドもあってフランスのスーパーのスイーツを購入することは今までに一度もありませんでした…

今回はより深くフランス国民のスイーツ事情を探るべくリサーチしたいと思います。

それでは行ってみましょー!!

 

スーパーでのスイーツの売り場面積ってどれくらい??


フランスのスーパーの規模は日本に比べてとても大きく、売り場面積も非常に大きいです。
特に郊外のスーパーは、ほとんどが日本の会員制スーパー級の大きさなんです。

生菓子以外のお菓子コーナーも20メートルの棚が2列。しかも、甘いお菓子だけ。
スナック菓子コーナーも別に設けられており、子供目線で見るとまさに夢の王国ですね、きっと…

フランスの売り場の特徴として、スナック菓子コーナーはたいていお酒コーナーのすぐ隣に配置されていることが多いです。
その理由として、フランスでは食事の前に食前酒を飲むことが多く、その際におつまみが必須というワケです。
このレイアウトであれば、お酒とスナック菓子が同時購入しやすいということなんですね。

お酒コーナーとスナックコーナー

気になる生菓子コーナーは??


日本のスーパーでは、生菓子コーナーといってもまだまだ規模的にはそこまで大きくないと記憶しています。
でもフランスはスケールが違う!!!
フランスでの生菓子コーナーというと、長~い冷蔵の陳列棚に透明のプラスチックパックに入ったお菓子がズラリと並んでいます。
パッケージは、気取った感じもない簡易パッケージがほとんどです。

もし、これを日本のスーパーでされたらパティシエはたまったもんじゃないですよね…

冷蔵棚に生菓子がズラリと並ぶ

日本の惣菜コーナーでコロッケや天ぷらを販売しているような感じで生菓子が販売されているんです。

販売コーナーの規模はスーパーによって異なりますが、ほとんどのスーパーで、
・アントルメ
・プティガトー
・プティフール
の3カテゴリー設けられて商品が販売されていることが多いです。

アントルメコーナー

プティガトーコーナー

プティフールコーナー

私が行ったスーパーはラインナップも豊富で、アントルメコーナーの横にはシャンパンや誕生日用のろうそくなども売られていました!

アントルメの特別注文はしていないみたいでしたが、十分選択肢がありそうです。

ホームパーティ用にプティフールやマカロン、ロレーヌ地方ならではのミラベルのタルトも販売されていました。ミラベルの旬の時期はとっくに終わっていたんですけどね…(笑)

デコレーションなどのクオリティは、当然パティスリーと比べると劣る部分はありますが、コストパフォーマンスの高さには驚きでした!

驚きのコスパ!生菓子の販売価格は??


気になる生菓子の価格ですが、私が訪れたスーパーでの販売価格を参考までにご紹介しますね。

例えば、
タルトシトロン:3,30€(約6人前)

写真左側にある黄色いケーキがタルトシトロン

私が働いているフレッソンはタルトシトロン一個4,00€(1人分)です…
決してフレッソンが高いわけではなく、他店と比べても同価格位です。
パリなら5.00~6.00€くらいで販売されています。

スーパースイーツ、スーパー安いっす!!!恐るべしっす!!

ただスーパーで販売されている生菓子は、ほとんどがファミリー用ですので一個売りはほとんどありません。
それには理由が、
フランス人はホームパーティがとても好きなので、よく人を家に招きます。
私も、夕食やホームパーティなどに誘われた経験が何度もありますが、その時も必ずといっていいほどデザートを出してくれました。
基本的に招待した方が料理・お酒・デザートを振る舞うことが多く、10人招待したら相当な出費になるわけですよね。
もしそこで、パティスリーのケーキ10人前を予約していたらそれだけで1万円近くの出費になります…

独り暮らしの家でも、4、5人分くらいのナイフやフォーク、お皿などが揃っているのが当たり前。
それだけフランス人にとって、ホームパーティは日常のイベントなのです。

では、スーパーとパティスリーの使い分けは?と疑問になりますが、一般的にはこんな感じです。
特別な日→パティスリーでお菓子を購入
日常の集まり・普段のデザート→スーパーでお菓子を購入

パリ在住の友人宅に招待された際は、フランスの冷凍食品スーパー「ピカール(Picard)」の冷凍ケーキをよく出してくれます。
そのケーキは、タルトシトロンやガトーショコラ、タルトフランボワーズと種類も豊富でとても美味しんです。

スーパーによってはパティスリーやブーランジュリーが店内に常設している所もあります。
もちろん、通常のお菓子コーナーも店内にはあるのですが、できたてを買いたいお客様もいるということですね。

スーパーは大手になれば自社製品を作っており、パッケージにはスーパーのシールが貼られてオリジナル商品として販売しています。
大手の場合、工場で製造して店頭に並んでいるそうです。

気になる生菓子のお味や感想は??


「ババ」や「ルリジューズ」、「トロペジェンヌ」などフランスならではのお菓子がスーパーで普通に買えることや、エクレールもただのチョコがけではなく、ちゃんとフォンダンを使っているところは、本格的で感動しました。

あと、驚きの低価格も脱帽です!!

気になるお味は?
ということで、訪れたスーパーでルリジューズとトロペジェンヌを購入してみました!

▼ルリジューズ

クリームの軽さとフォンダンの甘みのアクセントがバランス良くて美味しかったです。

▼トロペジェンヌ

トロペジェンヌは素朴な組み合わせなのに飽きずにペロリと食べてしまいます。

どちらもポーション大きいのに重たくなくて食べやすかったです。
食後にこんな大きなデザートがでてきたらスイーツ好きならテンション上がりますね。

スーパーの生菓子コーナーでお菓子を買う事はあまりなかったので、今回は良い機会になりました。
普段、通常の菓子コーナーでお菓子を購入する事があるのですが、その中で私が好きなお菓子を紹介しますね。
私がビオ製品が好きなので、全てビオのお菓子です!!
その中で私のオススメベスト3をご紹介します!!

▼チョコウエハース

ただ私がウエハース好きっていうだけなのはおいといて、チョコがビターでウエハースとの割合がサイコーなんです。

▼キャラメルクッキー

ゲランドの塩を使ったキャラメルサレのクッキーです。キャラメルなんですが、メープル風味っぽくて美味しいです。

▼リュネットのクッキー

 

リュネットとはフランス語で眼鏡と言う意味。2つの穴が眼鏡みたいなのでこのネーミングなんですね。
サンドされているジャムはフレーズやミルティーユなど色々あるんですけど、私はフレーズ派です。
クッキーの粉、バニラやバターがホント香り高く、フレーズの素朴感が良くて、フランスに来て一番始めに好きになったスーパーのお菓子なんです。

まとめ


今回のレポートを通して思ったのは、スーパースイーツ恐るべし!!

フランス国民におけるスイーツの需要はとても高く老若男女みんな食べます。
一番庶民的で買う機会も多く手に取りやすいのがスーパーのスイーツ。
品揃えからも需要の高さがうかがえました。
パティシエ目線で見ると、確かにデコレーションのクオリティや味は本格的なパティスリーの生菓子とは比較はできませんが、フランス人の国民性と家計に優しい点で支持されているのではないでしょうか。

そんな中、パティスリーで働いている私が感じたのは、”パティスリーってすごいっ!!”てことでした。

それはなぜか?

私が、普段よく行くパティスリーブーランジュリー(ブーランジュリーとパティスリー 一体型店舗)は、主食であるパンを購入しに毎日でも行きます。
そこで販売されているケーキは、「ついでに今日のデザートを買っておこう」という感じで買われます。
お値段もスーパーほどでお安くはないですが、お手頃です。
そして、生活に欠かせないスーパーでコスパの高いスイーツとなると、どちらかの店舗で購入しますよね。

一方で、パティスリーというのは、お菓子を買う目的がない限り行かないお店…
そう考えるとお菓子の需要は高いけどライバルは半端無く多い状況です。
そんな中ケーキやショコラだけで経営が成り立つパティスリーというのは相当売り上げがないとお店が存続できません!!
私が働いているフレッソンはまさにそれです。
パンはお飾り程度しか置いてないしフランスパンもありません。つまり、主食はおいてません。
なのに、どんどんアントルメを仕上げてプティガトーもどんどん追加しています。
そのお菓子を買いに、お客様がわざわざ店に来てくださっていることに感動しました。

だって、1人分のケーキが6人前のケーキより高いお店へわざわざ買いに来てくれるんですよ!
そりゃ感動しますよね。
支持していただいているお客様のおかげで、お店で人気のケーキは1日何百個も売れるんです(涙)

外の環境を知るって大切なことですね。
普段、パティスリーで仕事をしていると当たり前だと思ってしまうことが非常に大変という事に気づかされ
ましたし、お客様への感謝の気持ち、お店を経営し続ける大変さを思い出しました。

国民性が違えど、日本のパティスリーも同様の事がいえるのではないでしょうか。
厳しい環境の中で続けるのは大変ですが、その時は一度外の環境を見てみてください、何かそこで感じる事や
改善点などが見えてくるかも知れませんよ。

以上1人レポート、1人で感動、1人でまとめてみました(笑)

ではまた次回のレポートでお会いしましょう。
Merci à bientôt~

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