2019/10/30

チョコレートの世界大会ワールドチョコレートマスターズ競技テーマ&国内予選の課題が発表されました!【World Chocolate Masters ’22】

2021年に行われるワールドチョコレートマスターズのテーマが10月17日にパリにて発表されました。
それに伴い、18日(金)にバリーカレボージャパン株式会社のチョコレートアカデミーにてテーマ発表会が開催されました。

ワールドチョコレートマスターズとは


世界のガストロノミー、パティスリー、ショコラトリーのプロフェッショナルが創造的な職人技を競い合い世界一を決める大会。
2015年大会までは2年に一度、2015年以降は3年に一度、世界各国の予選を勝ち抜いた約20名の国の代表がパリのチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」会場内で行われる決勝大会(ワールドファイナル)で優勝を目指します。
チョコレートに特化した、技術、味覚、芸術性を競い合う世界でも唯一であり、最高峰のコンクールです。

今回の発表会では、過去のワールドチョコレートマスターズにて日本代表として出場したシェフがご登壇されました。
≪歴代日本代表選手のご紹介≫
2005年 和泉シェフ(ASTERISQUE) / 山本シェフ(シェラトン都ホテル東京)
2007年 水野シェフ(洋菓子マウンテン)
2009年 平井シェフ(L’AVENUE)
2011年 植﨑シェフ(La Rivière de Sable) ※今回は欠席
2013年/2018年 垣本シェフ(ASSEMBLAGES KAKIMOTO)
2015年 小野林シェフ(Chocolaterie HISASHI)

また、前回大会の課題の一つでもある、オールノワール(※)についてのご紹介や、
ワールドチョコレートマスターズの大会にて各シェフが作成したオールノワールを展示をしました。

(※)オールノワール
カカオバリーが175年以上にわたり蓄積した確かな専門知識と、シェフの思い描くイメージを融合させることができるチョコレートです。
厳選された世界各国のカカオ豆、チョコレート製造の設備、品質検査の機械を用意することなく、ご自身だけの理想の味を創れます。

▲過去の大会にて日本代表シェフが作成したオールノワールを展示

▲左から平井シェフ/垣本シェフ/小野林シェフ/水野シェフ

 

終末論的な考え方と明るい楽観主義との間で揺れる世界から生まれたテーマ


第8回のテーマは「#TMRW_TASTES_LOOKS_FEELS_LIKE」(「#TMRW(明日)」のテイスト、ビジュアル、感覚)
今までのようにビジュアルではなく、文字で構成されたテーマです。

テーマの背景
私たちの社会情勢はきつく縛られており、多くの人々はまるで道を失ったかのように感じています。言うならば、1つの時代の終わりです。
しかし、それと同時に未来を信じ、誰もが良いと思える場所に変えたいと新世代も立ち上がっています。
変化を起こすのに必要なものは、科学、技術、創造性、起業家精神です。
チョコレートは「楽観主義」と「人生を祝う」ことの縮図でもあり、チョコレートは完璧なまでに新たな楽観主義を手伝っています。
そのため、今回のテーマは遠い未来ではなく「明日」なのです。
新世代を担うペストリーショコラトリーのシェフたちは、「明日の喜び」をどのように表現するのでしょうか。
ルールに則り、カカオが持つ健康的という利点を駆使して各課題に挑んでもらいます。
視覚的言語であるデザインは作品のストーリーを審査員に評価してもらう為に最も重要になってくるといえるでしょう。

TASTES=サイエンス+クラフトマンシップ
栄養科学と職人技を組み合わせて、斬新なセンスを発揮させ、健康的でバランスの良い21世紀にふさわしい作品を作ります。

LOOKS=デザイン
これからの食品は、まず視覚的に魅力がなければなりません。
新鮮かつ多様な体験をデザインで表現します。

FEELS=倫理・エコロジー・サステナビリティ=テクスチャー
これからのチョコレートは人を幸せにするだけでなく、消費者に社会的責任を感じてもらえるものでなければなりません。
テクノロジーによって食物連鎖全体がより明確になり、これからに対する倫理が問われています。また、テクノロジーには、感覚的な側面も持ち合わせています。
刺激的でこれまでにない質感をチョコレート作品にもたらし、感覚に訴える体験を生み出します。

テーマの背景を筆者の見解で読み取ってみましたが、とても難解なテーマとなっているのがお分かりいただけるかと思います。
参加者がこのテーマをどのように解釈してどのような作品が出来上がるのか、とても楽しみです。

国内予選大会の競技内容とは・・?


2020年3月から2021年1月にかけて、大会に参加する5大陸(北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア)の20か国で国内予選が行われます。
国内予選参加者への課題は次の通りとなりました。

課題① #YOU(あなた)
作品全体のコンセプトとテーマの解釈を共有するムードボード(世界観)を作成。
アイデアがより詳しく伝わるように、出場者の作品のインスピレーションの源がどこから湧いてきたのか、
それが自身の「#TMRW(明日)」のビジョンにどのように反映しているかを画像やテキストを使用して説明。

課題② #DESIGN(デザイン)
大会テーマである「#TMRW」の文字をかたどった木製のオブジェをベースに立体的なチョコレートアート作品を作成。
※作品に使用できるチョコレートは最大5㎏まで

課題③ #TASTE(テイスト)
3つの必須食材(チョコレート、フルーツ、現地で調達したローカル食材)を使用し、
フレッシュなチョコレートペイストリーを作成。
※冷凍庫や液体窒素などペイストリーを0℃以下にする道具は使用不可

課題④ #SNACK(スナック)
使用材料はすべて植物由来、クリーンラベルのチョコレートスナックを作成。
移動しながら食べられる、都会の健康志向レストランで提供されるのを想定。
添加物は最小限に抑え、ヘルシーで栄養バランスが良く、美味しいもの。消費者が目を引くビジュアル。

課題⑤ #BONBON(ボンボン)
「#TMRW」のテーマに沿ったフレッシュな型抜きボンボンを作成。
作成から数日以内に食べきることを前提に、食品添加物は不使用で天然素材をベースにしたものに限る。
機能的な役割を果たす(健康にいい、味を引き立てるなど)現地のローカル素材を1つ使用し、
2種類以上の異なる食感で構成されていること。

すべての課題を通して、ワールドチョコレートマスターズとしてはショコラティエとパティシエが過去を再考しデザイン、サイエンス、テクノロジーを駆使して輝かしい未来を創造することを求められます。
審査員が期待していることは、デザイナーのような発想で斬新で新しいものです。

 

ワールドチョコレートマスターズについてもっと知りたい!


ワールドチョコレートマスターズについての情報は下記URLからもご確認いただけます。

▼ワールドチョコレートマスターズ公式ウェブサイト
www.worldchocolatemasters.com

▼Youtube ワールドチョコレートマスターズ チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCyqZ6vjsx_PX66PNiyLFt-w

今回の大会テーマを紹介した動画も是非ご覧下さい。

 

その他、当社からも随時最新情報を掲載していく予定ですので、ぜひお楽しみに!

関連URL
▼カカオバリー
https://www.nichifutsu.co.jp/products/foods/brand/cacaobarry/

▼過去のワールドチョコレートマスターズの様子はこちら
https://www.nichifutsu.co.jp/magazine/tag/ワールドチョコレートマスターズ/

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