2016.09.2

番外編:スペインのパン 後編

オラ!
すっかりスペイン気分の筆者です。

先週はスペインのパンで、ハード系以外のものを中心にお伝えしました。

今日は、スペインのパン、後編ということで、ハード系のパンを中心にお伝えします。

ハード系のパン、ということでまず思い浮かぶのがバゲットですね。フランスでは最もポピュラーなパンですが、スペインでもバゲットは売られています。しかし、皆さんが基本的にはバゲットを買うフランスとは違い、そこまで不動の地位を築いていない様子。どこでもバゲットはそのほかのハード系のパンと同列で売られていました。

右がバゲットですね。BARRA VALENCIANAと書かれています。BARRAはスペイン語では「棒」の意味。まさにフランス語でいうところのバゲットです。バレンシア風バゲット。250gも一般的なフランスのバゲットと同じ重さです。

フランスとの違い、それは売り方でしょうか。まず、フランスでバゲットがこのように平積みされているところは見かけません。

もうちょっと寄って別角度から見ると、左にPAN PAYESとあります。フランスのパン ド ロデヴですね。ロデヴもフランス現地ではパン パイヤス(Pain Paillasse)といいます。しかも、その右にはTRENZADA、フランスでいうところのトレス(TRESSE)がありました。ひねって焼いたパンです。どうやら、このチェーン店には南フランス人がコンサルにいるようです。

というのも、インターネットでPAN PAYESなるものをスペイン語サイトで調べてみました。出てくる情報がどれもロデヴではなく、パンドカンパーニュ的なパンのレシピばかりです。上の写真のパンが一番ロデヴに近いパンです。また、横のTRENZADAもまさにトレスだったからです。この辺は現場に聞いたわけではありませんので、ただの推測ですが・・・このパン屋さんはどれもおいしくいただけるパンばかりでした。

他のパン屋さんに目を移しましょう。フランスもそうなのですが、お年寄りの方が顧客に多い店はどうしてもパンが柔らかくなります。パリの16区の住宅街などは閑静な住宅街で、お年を召された方が多く住む界隈ですが、この地区でしっかり焼いているいわゆるビアン キュイなバゲットは手に入れることはできません。

バレンシアの市場の中のパン屋さんも見事に白かったです。

これがこのお店の白パンの代表格。お店の売れ筋のようです。クラストも硬くなく、クラムも歯切れよく、でした。 フランスでいうところの昔のパンブランでしょうか。

そのほかのパンも白焼けのパンが多かったです。ここは若者よりも、お年を召された方が顧客に多いのでしょう。

逆に対照的な「そりゃ、焼きすぎちゃいまっか」と突っ込みたくなるのが、下の写真のマドリーのパン屋さん。

ハード系のパンではありませんが、上右のクロワッサンなんて、ほぼ事故物件です。完全に焦げてます。ここのハード系パンは下の写真。

バレンシアの市場よりは焼けていますね。ここはマドリーの市場なのですが、よりモダンで市場というよりはフードコートのようなサン アントン市場のパン屋さん。顧客の年齢層は若いです。だから、クラストのしっかりしたパンが好まれるのでしょうか。

少し視点を変えまして。レストランの定番のお通しといえば、パンコントマテ。バゲットがカットされて一緒に出されます。

バレンシアの安食堂のパンコントマテ。バゲットもきりっぱなしです。

こちらはマドリーのちょっといいお店。バゲットもしっかりとグリエされています。通常はこちらのようにグリエされているようですが。

また、スペインでパンを使った軽食の代表がボカディージョです。サンドイッチですね。
トルティージャ(オムレツ)をはさんだものが一般的です。

スペインに来たなら、これは外せません。これはスペインのパンがおいしく感じられる一番のときではないでしょうか。(個人的な感想です)

夕方、小腹がすいたら、ビールと一緒にしていただいてもいいですし、

朝食にカフェコンレッチェ(カフェオレ)と一緒にいただいても、おいしいです。朝から晩まで、万能選手のボカディージョですね。小さなサイズなので、ペロッと一ついけます!

スペインのパンはおいしくない、というのが通説のようですが、そうではありません。おいしいパンもたくさんありますよ。

今回は2回にわたって、個人的見解を交えて、スペインのパンの「一部」をご紹介いたしました。

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