番外編:スペインのパン 前編
昨年の夏に引き続き、この夏のパリも変な天候が続いています。
夏前に35℃以上になったかと思いきや、7月、8月は総じて朝晩は肌寒く、長袖が必要な天気が続きました。しかし、8月も終わりの今週になって35℃を超える気候が続いています。天気予報では、これも1週間続かない見込みで、その後はまた少し気温が低くなるようです。
8月のフランスといえばバカンスのシーズンで、パリ市民の多くもこぞってバカンスに出かけ、パン屋さんやレストランもお休みのところが増えます。いつもはそれなりに混みあっているパリのメトロのラッシュアワーも、8月の1ヶ月間だけは人影もまばら。座って通勤できます。
この時期に日本からパリに来られる方々もお目当てのパン屋さんやパティスリー、レストランが閉まっていた、なんて悲しい出来事に直面されることも多いのではないでしょうか。
パリジャンの人気のバカンス先はフランス国内のビーチが圧倒的なのですが、外国で人気なのは飛行機で1時間半、南フランスからなら十分車でアクセスのできるスペインです。スペインは食べ物もワインもおいしく、物価もパリに比べると安価なことから、3週間のバカンス先にはもってこいの場所です。
スペインのパン
さて、今日はスペインのパンのご紹介です。
国境を接するお隣の国、スペインのパンですが、やはりフランスとは少し違います。ヴィエノワズリー系の外観はフランスのそれと似ているものもありますが、総じて、バラエティーがフランスに比べると多めです。いわゆる菓子パン、惣菜パンがフランスよりも多く感じました。日本ほどではありませんが。フランスも日本と比べると甘みが強いですが、スペインはもっと甘かったです。
バルセロナのパン屋さんで。ここは日本と同じくセルフサービスでした。フランスのパン屋さんではまず見かけません。ほぼ100%が対面販売ですから。
バレンシアのパン屋さんで。おいしそうなパンがところ狭しと並んでいました。
こちらはバレンシアの市場の中のパン屋さん。コーヒーと一緒で1.9ユーロ。フランスでは夢のような値段です。クロワッサン自体も甘いのですが、さらに糖衣がけしているのでもっと甘い!
こちらは少し見にくいですが、惣菜パン系。ソーセージ、チーズ、ツナなどが入っています。
チェーン店ではまとめて買うと安くなる、とキャンペーンのようなものが恒常化しているお店も。
クロワッサンが3つで1.50ユーロ。ミニではないです、通常の大きさ。
ファルトンは5本で1ユーロ。バレンシア地方のパンだそうで、オルチャタといわれる豆乳のような味わいのものすごく甘いドリンクと一緒に楽しむのがバレンシア風だそう。
オルチャテリア(オルチャタカフェ?)でいただいたオルチャタ(左)。これに浸して食べるそうです。
前編はこの辺で。
後編はハード系のパンを中心に来週、お届けします。
アスタ ルエ~ゴ!