番外編:ストックホルムのお菓子
スウェーデンのお菓子
先日のパンに引き続き、今日はお菓子を紹介します。
パン屋さん同様、お菓子屋さんも街中にたくさんあります。またお菓子を売りにしているカフェもたくさんありました。フランスでいうところのサロン ド テのような感覚の場所だと思います。こういった場所では女性を中心に、たくさんの人がお菓子を食べている姿が見られました。
焼き菓子はクッキーやビスケットなどを中心に、乾き物が多く、フランスで見られるようなマドレーヌやフィナンシエなどのドゥミ セックはあまり見かけません。ブラウニーやスコーン、マフィンなどのアングロサクソン系の国々でよく食べられているお菓子もたくさん見かけましたが、焼き菓子といえばなんといっても個人的にはスパイスの印象が強かったです。というのも、クッキーなどにはシナモンやカルダモン、アニスやリコリスといった個性の強い香辛料がたっぷりと使われていることが多く、ちょっと日本人には強すぎる感もありましたが、現地の方にはこのくらいが丁度よいようです。香辛料が使われているお菓子を子供がほお張る姿は日本ではあまり想像がつきませんが、スウェーデンでは普通のことのようです。
お菓子なのかパンなのかいまひとつはっきりとわからなかったのが、シナモンロールやカルダモンロールなどの甘いパンです。KONDITORI というのがお菓子屋さんだと、教えてもらったのですが、どこのKONDITORIに行ってもこの甘いパンはショーケースの中で幅を利かせていて、一番の売れ筋商品のようなのです。前頁のパンの紹介でも書いていますが、どこのパン屋さんでも売られているパンなのですが、お菓子の位置づけでもあるようです。老舗パティスリーカフェである VETE-KATTENでも他のお菓子を寄せ付けず、シナモンロール(KANELBULLE)が一番人気のようで、どこのテーブルでもこのパンをおやつとしてコーヒーやお茶と一緒に楽しんでいるひとが多かったのがとても印象的でした。このパンでもありお菓子でもある甘いパンが素朴な味わいで昔からスウェーデンを代表するお菓子として、市民の皆さんに愛され続けているようでした。
チョコレート菓子もタルトもしくはチョコボール(CHOKLADBOLL)といわれるピンポン玉より少し大きなサイズのチョコレート菓子が人気のようで、どこのお菓子屋さんにもありました。溶かしたチョコレートにエスプレッソとオートミールなどのシリアルを混ぜて、丸く成型し、仕上げにカカオパウダーとココナッツをまぶしているのが一般的です。
スウェーデンのコーヒーショップ
気軽にコーヒーでも飲んで休憩ということで、スターバックスなどのコーヒーショップがパリでも急増中ですが、ここストックホルムではそれほど見かけませんでした。(公式サイトで確認したところ、ストックホルム市街には4店舗のみ!だそうです)その代わりに街中のどこにでもあるのが、ESPRESSO HOUSE(ストックホルム郊外も含めて60店舗以上!)。こういったコーヒーショップでもチョコレートボールなどをドリンクと一緒に楽しむ方が多く見られました。
プリンセスケーキ(PRINSESSTARTA)
最後にスウェーデンならではのケーキをご紹介。スウェーデンの誕生日ケーキといえば、このプリンセスケーキ(PRINSESSTARTA)。スポンジケーキが黄緑色に色づけされたマジパンでくるまれているケーキのことです。お味は味わっていないのでわかりませんが、見るからに甘そうなケーキですが、実際のところ味はイメージが沸きません!お菓子屋さんのショーケースには必ず入っているとてもポピュラーなケーキです。
全体として、ストックホルムのお菓子屋さんは落ち着いた印象でした。フランスのように多種多様なお菓子が売られているお店は少なく、品数も少なめです。また味わいはフランスよりも素朴なものが多い印象でした。
今回訪れたおいしいお菓子屋さん
・VETE-KATTEN
KUNGUSGATAN 55, 11122 STOCKHOLM
・STUREKATTEN
RIDDARGATAN 4, 11457 STOCKHOLM
・THELINS
HOTORGHALLEN 3, 11157 STOCKHOLM
・TYSTA MARI
(エステマルム市場内)
OSTERMALMSTORG, 11439 STOCKHOLM
・ESPRESSO HOUSE (コーヒーショップ チェーン店)
KUNGSGATAN 27, 11156 STOCKHOLM