2023/12/26

イベント開催レポート「神戸フランスパンびより2023」

神戸フランスパンびより
「パンの街」として知られる神戸。そして11月28日は「フランスパンの日*」ということで、神戸の皆さんにフランスパンをもっと知って、もっと楽しんでもらいたいという想いから、日仏商事株式会社は2023年11月23日~12月7日の15日間にわたりイベント「神戸フランスパンびより」を開催いたしました。

「神戸フランスパンびより」は、神戸市内のベーカリーをはじめとする計24か所のスポットを周るスタンプラリー、フランスパンにまつわるギャラリー展示やトークイベントなど、フランスパンに親しんでもらうための催し。

スタンプラリーには約400人の方がご参加いただき、「普段はめったに食べないが、この機会にフランスパンを食べようと思う」という参加者の方も多くいらっしゃいました。
また、参加ベーカリー様からも「これまでは何気なく過ぎていたフランスパンの日だが、今回はイベントがあることでより意識して過ごすことができた」という声もいただき、有意義なイベントとなりました。

【フランスパンの日】
「フランスパンの神様」レイモン・カルヴェル氏の呼びかけにより、フランスパン文化の浸透を目的として1970年に創設された「フランスパン友の会」が、“おいしいフランスパンをもっとたくさんの人に食べてもらいたい”という想いから11月28日を「フランスパンの日」に制定しました。

スマホを使ったデジタルのスタンプラリー。参加者は店舗で提示されるQRコードを読み取ることでスタンプを取得できるシステム

▲スマホを使ったデジタルのスタンプラリー。参加者は店舗で提示されるQRコードを読み取ることでスタンプを取得できるシステム

ハード系食事パンなどの対象商品を含む500円以上のお買い物でスタンプ取得が可能(写真はブーランジュリーグルマンの店内)

▲ハード系食事パンなどの対象商品を含む500円以上のお買い物でスタンプ取得が可能(写真はブーランジュリーグルマンの店内)

資料展示「神戸とフランスパンの歩み」


神戸フランスパンびより 特設会場
11月23日~11月26日の4日間、三宮本通商店街の特設会場では、フランパンにまつわる資料を展示。写真とともに神戸とフランスパンの歴史をたどる「神戸とフランスパンの歩み」や、フランスパンの材料やその役割について実物で解説する「フランスパンって何でできているの?」、参加ベーカリー様からロデヴやリュスティックなどのパンを提供していただき、それぞれのパンの由来や特徴を解説する「フランパンいろいろ」など、フランスパンと神戸について知識を深めるギャラリーには4日間で約200名の方が足を運んでくださいました。

ギャラリーでの様子

▲ギャラリーでの様子

初日には、その日に焼きあがったばかりのパンが展示されると、居合わせた方たちは焼き立てのパンの温かさと香りに大喜びの様子でした。
神戸でフランスパンが発展していった背景に「へえー」とうなずいたり、「フランスパンってバターも入ってないんだね」と驚いたり。フランスパンに関する知識をより深めていただける内容となりました。
また、ロゴデザインである「フランパン坊や」の親しみやすさもあってか、イベントを知らない通りがかりの方も多く足を止めてくださいました。

バゲットを作るための材料と役割を実物で紹介した展示「フランスパンってなにでできているの?」

▲バゲットを作るための材料と役割を実物で紹介した展示「フランスパンってなにでできているの?」

展示「フランパンと神戸の歩み」を丁寧に読んでいるお客様

▲展示「フランパンと神戸の歩み」を丁寧に読んでいるお客様

展示「フランパンいろいろ」

▲展示「フランパンいろいろ」

トークイベント「フランスパンのある暮らし」


神戸フランスパンびより トークイベント
特設会場最終日となる11月26日(日)、2階ではサ・マーシュの西川功晃(たかあき)シェフとブーランジュリーグルマンの池田匡(たすく)シェフをお招きし、「フランパンのある暮らし」と題したトークイベントを開催。

小さなスペースながら、会場は約30名の参加者の方々でほぼ満席になり、西川シェフの軽快な語りに終始和やかな雰囲気で行われました。

集まった方たちはどなたもフランスパンが大好きな方たちばかりで、シェフたちのお話に熱心に耳を傾け、メモを取る方もおられました。
トークテーマは日常におけるフランスパンについての話から始まり、固くなってしまったバゲットをどうやったら美味しく食べられるか、食卓にのぼったときのおかずとの食べ合わせ方など、家庭ですぐに試すことができる実用的な話を展開、フランスパンがお米のように、日本で当たり前に食べてもらえることを願うシェフたちの想いが伝わってきました。

ブーランジュリーグルマンの池田シェフ(左)とサ・マーシュの西川シェフ(右)

▲ブーランジュリーグルマンの池田シェフ(左)とサ・マーシュの西川シェフ(右)

また、健康面についてもトークは発展し、バゲットに使われる塩の話題に。
意外と塩が多く使われているバゲット。フランスでは2023年10月から、100グラムあたり(バゲット1本は250グラム)の塩分量を1.4グラム以下に抑えることを店舗に求めることが発表され、パン業界でもひとつの大きな話題となっていました。
西川シェフがイタリアで無塩パンを食べた時の実体験の話なども交えてお話されたり、傍聴に訪れていたメゾンムラタの村田圭吾シェフも話に加わるなど、大いに盛り上がりました。
トークイベントの終盤ではシェフお二人に、この日のために作り持ち寄っていただいた、減塩パンや食物繊維の入ったパンなど計4種のパンを、参加者の皆様といっしょに試食をしながらお話していただきました。

消費者の健康を担っているという自覚の大きいシェフたちは、フランパンが永く愛されるためにはどうするべきかを常に考えられている様子で、普段何気なく食べているパンに、いかにシェフたちの努力や想いが込められているかを知ることができた良い機会となりました。

シェフお二人が持ち寄った減塩パンや食物繊維入りのバゲットなど

▲シェフお二人が持ち寄った減塩パンや食物繊維入りのバゲットなど

15日間にわたって行われた「神戸フランスパンびより」。
朝の情報番組やニュースサイトで取り上げられるなど、広く一般の方にもイベントと「フランスパンの日」を知っていただくことができました。

日仏商事株式会社は製パン業に携わる皆様とともに、フランスパンがもっと広く愛され、いつかフランスパンが当たり前のように食卓にのぼる日を目指し、「神戸フランスパンびより」がより有意義なイベントとなるよう努力してまいります。
次回の「神戸フランスパンびより」にご期待ください。

【11/23-12/7】“パンの街”神戸をフランスパンで盛り上げたい!スタンプラリーイベント「神戸フランスパンびより」を開催します。
ページ先頭へ戻る