2024/01/17

マリオットジャパン『カクテルコンペティション2023』ボワロン出展レポート

バーテンダーがカクテルを作る様子JWマリオット・ホテル奈良にて2023年11月29日、マリオットホテルグループのホテルのバーテンダー・ミクソロジストによる「マリオットジャパン カクテルコンペティション2023」の決勝大会が開催されました。

今年のテーマは「GLOBAL CONNECTORS」。
ベースとなるのは鹿児島・佐多宗二商店の「AKAYANE CRAFT GIN ジュニパーベリーオンリー」と「晴耕雨読XX ジョイホワイト」。いずれもサツマイモを原料とするジンと焼酎です。

ジンと焼酎

▲今回のベースで使用されたジンと焼酎

決勝大会には、ジン部門と焼酎部門合わせて約100名以上の応募の中から10名のバーテンダーが進出し、優勝をかけて競いました。

このコンペティションに、レ ヴェルジェ ボワロンが初めてブースを出展。バーテンダーや飲食業界の関係者に向けて冷凍フルーツピューレのPRを行いました。
冷凍ピューレボワロン

知識と経験、クリエイティビティ、そしておもてなしの心を1杯のカクテルに


予選を勝ち抜き集まったファイナリストたちによる決勝戦が始まると、会場は熱気に包まれ、さながらスポーツの競技会場。

出場者は、ステージに上がるとまずはカクテルのコンセプトを説明し、レシピを紹介しつつメイキングという流れでカクテルを審査員に提供。

コンテスト作品の説明をするバーテンダーコンセプト説明の際には、決勝戦ということもあり緊張を隠しきれない出場者もいましたが、いざメイキングに入ると華麗な手さばきでカクテルを完成させていました。カクテルを作るバーテンダーカクテル
また、この短い時間の中で日本舞踊を披露されたり、照明を一旦落として月夜を再現されたりするなど、オリジナルカクテルの世界観を表現する演出もあり、五感で楽しんでもらいたいという出場者の思いが伝わってきました。

マテリアルの背景までも織り込まれたカクテル


今回のコンペティションで印象的だったのが、マテリアルの歴史や背景も重視されていること。

ベースとなるリキュールに、八丁味噌と三河みりんといった、バーテンダーの所属するホテルの所在地にちなんだ素材を合わせたレシピや、日本酒の伝統を踏襲して徳利とおちょこで提供するなど、日本の歴史や文化、自然が反映されているものが多く見られました。

カクテルを作るバーテンダー

▲徳利とおちょこでカクテルを提供する準備をする様子

それとは逆に、世界中の素材を用いることでコンペティションのテーマ「GLOBAL CONNECTORS」を表現したものあり、カクテルにおけるマテリアルの背景の重要性を強く感じさせられました。

バーテンダーからゲストまで、たくさんの方々の興味をひいたボワロン


レ ヴェルジェ ボワロンがカクテルコンペティションにブースを出展するのは今回が初めて。

ずらりと並ぶ試食用の冷凍フルーツピューレと、ピューレを使用したオリジナルドリンクに、バーテンダーの方々はもちろん、ホテルの関係者や招待客の皆さんも興味津々。試食後に「どこで販売されているの?」と尋ねられる招待客の方も多く、期待の高さを伺えました。

提供されたカクテル、モクテル

ボワロンのピューレを使ったカクテル「ベルガモット・コリンズ」 by 石垣忍
ドライジンベース、レ ヴェルジェ ボワロン冷凍フルーツピューレ フレーズ100%使用

「カラマンジ酎ハイ」 by 齋藤隆一
焼酎ベース、レ ヴェルジェ ボワロン冷凍フルーツピューレ カラマンジ使用

「フォーシーズン・コンチェルト」(ノンアルコール) by AKI WANG
烏龍茶ベース、レ ヴェルジェ ボワロン冷凍フルーツピューレ ベルガモット、ポムベルト使用

バー業界でも知名度が高まりつつあるレ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレ

2023年5月に京都で開催されたセミナーでも、バーテンダーの方々の興味を強くひいていたレ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレ。

トップバーテンダー×レ ヴェルジェ ボワロン 冷凍フルーツピューレで広がる、カクテルの未来【イベントレポート】

今回、すでに使用されているバーテンダーの方々にお聞きしたところ、柑橘類やパッションフルーツ、ココナッツを良く使用されるとのこと。

柑橘類の中でも利用頻度の高いレモンやライムは、個体差はもちろん絞り方によっても味が変わるため、品質が安定しておりオペレーションも容易なレ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレは重宝されているようです。パッションフルーツは入手が容易ではないこと、ココナッツは自然な風味とドリンクに使いやすい粘度であることなどが、決め手になっているとのこと。

▲さまざまなピューレを準備し、種類の豊富さのPRと味を食べ比べていただきました

また、「甘味は後から足すことができるが、フルーツの酸味のみを足すことはできない」と、レ ヴェルジェ ボワロンの商品のほとんどが無加糖であることを評価される方も。そもそもレ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレは、桃やりんごといった日本でお馴染みのフルーツでも、海外で主流の酸味がはっきりした品種が原料。フルーツが本来が持つすっきりした酸味を得られると好評をいただきました。

ストーリーのある、高品質なマテリアルを


ブースでは、レ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレの特徴の一つである、日本では珍しい品種にも高い関心を集めていました。とくに日本での知名度は低いものの、産地では食文化に欠かせないもの、たとえばカラマンジやシーバックソーンなどについて、スタッフの説明に熱心に耳を傾けておられる方も見られました。

▲レ ヴェルジェ ボワロンピューレを使用したカクテルの試飲の様子

他にも、コルシカ産クレモンティーヌなどの「IGPフルーツ100%シリーズ」も注目を集めていました。IGPとは「Indication géographique protégée(保護指定地域表示)」の略で、EUの定めた基準をクリアした農産物や食品などに対して与えられる認証のこと。商品の品質や生産地、栽培や収穫の時季・方法に至るまで基準が設けられ、完全なトレーサビリティによって管理されています。

バーではバーテンダーとお客さまとの会話も大切な要素。
そのような視点からも、原料の産地やその土地の文化など、マテリアルの背景についても語ることができるレ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレは有効だと思われました。

バーテンダーの創造力を支える、シンプルで高品質な冷凍フルーツピューレ


重層的で複雑なカクテルのレシピには、素材そのままの味がきちんと感じられる副材料が欠かせません。また、使うフルーツの出来不出来で味が不安定になったり、複数のスタッフが働く店舗では作る人によって仕上がりが変わってしまったりするのも避けたいところ。

その点、レ ヴェルジェ ボワロンの冷凍フルーツピューレであれば添加物等の雑味もなく、品質も安定していることから味のブレを抑えることができます。バーテンダーの自由なアイデアを、最良の形で再現できる素材だと言えるでしょう。

最優秀賞のカクテルは、全国のマリオットグループのホテルで


今回のコンペティションで総合優勝に選ばれたのは、「もしも織田信長がカクテルを作って振る舞ったら?」というテーマで、名古屋のご当地食材である八丁味噌や三河の本みりんを使ったカクテル「Wonder“N”」を作られた、名古屋アソシアマリオット所属の田口 司 氏でした。

このカクテルのネーミングには、さまざまな意味が込められており、驚きや意外性を意味する「ワンダー」に、ニュー(New)、信長、名古屋の頭文字から「N」をとったトリプル・ネーミングとなっており、愛知県の食文化を知ってほしいという気持ちが込められているという。まさに、名古屋を代表するカクテルになるのではと感じた一品でした。

カクテルコンテスト受賞風景

▲審査員のセバスチャン・クレンズマン氏から祝福を受ける田口氏(写真中央の白色のジャケットの男性)

今回、最優秀賞に選ばれたカクテル「Wonder“N”」は、2024年1月より1年間、国内のマリオット・インターナショナルブランドのレストラン&バーがある全てのホテル で提供されるそう。

味わいはもちろんのこと、一つのカクテルグラスに集うマテリアルの背景、作り手の想いを聞きながら、グラスを傾けるのもいいですね。

取材協力
JWマリオット・ホテル奈良
住所:奈良県奈良市三条大路1丁目1-1
TEL:0742-36-6000
WEB:https://www.marriott.com/ja/hotels/osajw-jw-marriott-hotel-nara/overview/

 

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