HONORE 1875
パリの中心街オペラ座近くに新しいサンドイッチュリーが先週オープンしました。
サンドイッチ専門店の HONORE 1875 です。
サンドイッチは時間のないパリのオフィスワーカーにとっては必ず1週間のうちに一度は食べられるお昼ごはんの必須のアイテム。最強のアイテムのひとつということもあって、パリの街中にはサンドイッチを販売するお店があふれ、各店舗いろんな特色を打ち出し、しのぎを削っています。
サンドイッチといえば、昔はパン屋さん(ブーランジュリー)の専売特許のようなものでしたが、ファストフードという外食形態が現れて以降はサンドイッチだけを販売する専門店が次々とパリなどの都会を中心に開店しました。現在では当たり前のジャンルになっています。
サンドイッチに関する数字を少し紹介しますと、2016年にフランス全土で売られたサンドイッチの数は23億5000万個(2015年が21億9000万個、2013年が20億個ですから、市場としては伸びています)にのぼります。フランスの人口が約6600万人ですから、国民一人当たり、年間39個以上のサンドイッチを食べている計算になります。実際はフランス人以外の観光客なども購入していますので、この限りではないと思いますが、それにしても、意外と大きな数字です。フランス国内にあるサンドイッチ専門店は2万3500箇所、パン屋さん(ブーランジュリー)が3万5000店舗ですから、サンドイッチ専門店の多さが伺えます。(ちなみにハンバーガーチェーン1位のマクドナルドは約1100店舗、2位のクイックは360店舗)
このようにフランスの国民食のひとつであるサンドイッチですが、今回ご紹介するHONORE 1875のコンセプトはパリの街にあふれかえっているサンドイッチ専門店とは一線画した新しいものになっています。
まず、具材に使われている素材やパンにこだわった高品質志向。パンはビオの小麦粉が使われMOFブーランジェのフレデリック・ラロスで特別に焼き上げられています。またデザートサンドイッチの味の決め手となるクレムーも素材にこだわり、MOFグラシエのダヴィッド・ヴェスマエルが作っています。その分、お値段は少し高めですが、こだわりの質のよい素材を安心していただくことができます。
そして、具材やパンに加えて、サンドイッチそのものの新鮮さにもこだわっています。その分、お店の中をのぞいてもパッと見た感じ、サンドイッチ専門店とは気づかれにくいのが玉に瑕ですが、新鮮さへのごだわりは紹介する写真のとおりです。











試験管のようなチューブ入り。一般的なサンドイッチ専門店などで出されている機内食のような極小ボトルやワンカップ式とは大違い!
ちょっとおしゃれな新しいサンドイッチ専門店 HONORE 1875 。パリに来た際にはぜひお試しあれ。
HONORE 1875
26, RUE DES PETITS CHAMPS 75002 PARIS