2020/03/11

砂漠の料理人!?砂地の荒野でない京都に本格的なモロッコ料理を提供する店があった

『モロッコ料理 ラバラカ』

What’s up everybody エムエーエスエー Masaです!!

最近少しずつ定着しつつある?Masaのお店紹介シリーズ。今回もやります(笑)
前回は、王道のフレンチレストランにお伺いしましたが今回はどうしよう…

年明けからフル回転で働いてきた僕。
少々、疲れがたまっている気がします…
あかへん、最近えろう元気があらへんしほんまさぶくなってきたわ。
なんしか元気が出るもん食べて元気出さんとあかへんな~。

って何で京都弁やねん!
ついつい安田美沙子が最近好きで京都弁になってしまいました(笑)

そう、皆さんが何となくお察しの通り今回の舞台は京都です。

えっなぜ京都?
分かった分かった、京野菜を使った京懐石を食べて元気出そうとしてるんでしょ?
それか種類豊富なおばんざいとか?

答えはノーです。
今回は、京懐石でもおばんざいでもなく、まさかのモロッコ料理が食べられるお店にお伺いしました。
またまたなぜモロッコ料理!?
実はモロッコ料理は1つのお料理で様々な種類の食材を食べることができ、非常に健康的なお料理が多いんです。
この時季何となく元気がないな、栄養が足りないなと思った時に最適なお料理かも。

あまり馴染みのないモロッコ料理。
一体どんなお料理で、どんなお客さんが来られているんでしょう。
そして、そのお料理に合うアルコールは??

いざ、お店に向かいます。

目次


観光者が行き交う京都。そこに砂漠の中のオアシスがあった

ベルベル人のシェフが作る料理は本場の味だった

ラバラカ チョイス!モロッコ料理と合う日仏商事のアルコールは??

 

観光客が行き交う京都。そこに砂漠の中のオアシスがあった


年間を通して、国内外からの観光客が多く訪れる京都。
早速、神戸からラクダに乗って、いやいや車に乗って向かいます(怒られるわ)。
取材時は、平日にも関わらずお店近くの河原町は観光客で混雑していました。

多くの観光客が行き交う河原町周辺

多くの観光客が行き交う河原町周辺

河原町駅周辺から徒歩で10分も歩けば観光場所としても有名な鴨川に着きます。
橋の上で記念撮影している方も非常に多かったです。
今回は、雪が舞う中の寒い京都でしたが、春になると桜がきれいで川床で花見をしながらお食事をする人、
川沿いに座ってお弁当を食べている人と、鴨川沿いはさらに観光客が増えます。

鴨川沿い

有名な鴨川。季節的な要因もあるが、川沿いを歩く人はまばら

このままだと、「観光してないで仕事しろ!」って上司に怒られそうなので、賑わう鴨川を後にしてお店に向かいます。
正直、和のイメージがある京都。
本当にこんな場所にモロッコ料理のお店があるのかと不安になりつつ河原町から8分程歩くと気になる看板が…

『モロッコ料理 ラバラカ』の看板

看板には大きく「モロッコ料理」って書かれてますね。
お料理メニューは、タジンやクスクス。おっ!何か料理名は聞いたことがある。
うーんどんな方がオーナーさんなんだろう。
悩んでいてもしょうがないので、お店に入ります。
お店入り口にはモロッコの国旗が。

お店入り口にはモロッコの国旗

恐る恐る店内に入るとそこはモロッコでした。
店内の照明や装飾品は、モロッコ現地の物でいい雰囲気ですね~。

『モロッコ料理 ラバラカ』店内

異国の雰囲気がありながらどこか家庭的で落ち着ける店内

『モロッコ料理 ラバラカ』照明

照明器具は全てモロッコ製

『モロッコ料理 ラバラカ』店内

タジン鍋風の置物

『モロッコ料理 ラバラカ』店内

弊社ワインなどの、開栓後のコルクを使ったお手製のコルクボード

なんだなんだ、お店奥の調理場からスパイスの良い香りがします。
このスパイスの香りだけでも元気がでてきますね。

疲れていた僕も少し元気が出てきたところで、いざ取材に挑みます!

 

ベルベル人のシェフが作る料理は本場の味だった


モロッコ料理 ラバラカ(LA・BARAKA) ムスタファ ハヌニさん、沙蘭 さりまさん

モロッコ料理 ラバラカ(LA・BARAKA)
ムスタファ ハヌニさん、沙蘭 さりまさん

▼お店紹介
2010年12月に日本では珍しいモロッコ人によるモロッコ料理店を京都でオープン。
昨年の12月にはオープンして10年目を迎えられます。
シェフのムスタファさんと共に運営サポートをする奥様のさりまさんのお二人でお店を切り盛りされています。
料理に欠かせないスパイスの一部は、毎年モロッコに出向き買い付けされるこだわり。
モロッコで料理人として働かれていたムスタファさんが作る料理は本場そのもの。

―最初にお店についてご紹介ください
シェフのムスタファはあまり日本語が話せないため、私(さりまさん)がご説明しますね。
当店は、「美味しい、ヘルシー、楽しい」をコンセプトに、モロッコ人であるシェフが本場のモロッコ料理を提供しているお店です。

シェフのムスタファは、サハラ砂漠に住む「ブルーマン」と呼ばれる青い装束に全身を包んだベルベル人の部族で、そこで砂漠の料理人として働いていました。

青い装束を着たムスタファさんの肖像画

青い装束を着たムスタファさんの肖像画

 

ベルベル人は国ができる前からサハラ砂漠に住んでいた部族で、非常に歴史が深いです。
砂漠の料理人?
と疑問に思われた方もいると思いますのでご説明しますね。
ムスタファの兄が、現地で国公認の観光ガイドをしており、砂漠で一昼夜を明かす観光ルートがあります。
砂漠では夕日と日の出、そして満点の星が見られることから非常に人気なんです。
その際に砂漠の中で観光客に料理をふるまっていたのが兄に同行していたムスタファです。

ムスタファさん

砂漠の真ん中で火を起こし、ベルベル人が昔から食べていたタジン鍋やクスクスなどの郷土料理を提供していました。
当店の料理は、現地で料理人をしていたシェフが本場のベルベルの郷土料理を提供しています。

-京都で開業しようと思ったきっかけは。またまだ日本でも認知度の低かったモロッコ料理専門店を開業する事に不安はなかったですか。
開業前は、特に不安を感じていませんでした。
というのも私が京都に住んでいた事もありましたが、国内外の観光客や出張者は四条河原町周辺を利用する事が多く、お店に立ち寄っていただく機会が多いのではないかと思ったからです。

おかげ様で、国内外の観光客や京都に住んでいる日本人や外国人の方が来店してくれています。
当店の面白い取り組みの一つで、世界地図を使いどの国からお店に来店してくれたかが分かるように国旗で印をつけています。
現在その印を数えると、154ヵ国から当店に来店してくれている事が分かりました(嬉)

154ヵ国から来店

国旗の印が付いた世界地図。世界各国からお客さんが来ているのが分かる

今でこそ、モロッコ料理は日本でも認知されてきましたが、オープン直後は認知度もなく少々不安を感じ始めました。
その当時は、京都から一番近いモロッコ料理店といっても名古屋まで行かないとダメでまだまだ日本にも専門店は数えるほどしかありませんでした。
オープンまでは気持ちに勢いがあったのであまり深く考えていなかったのですが、開業後に冷静にお店の事を考えていた時に、「見た事も聞いた事もない料理をはたして誰が食べるのか??」と自分たちの計画性の無さに怖さも感じました。
ですが、信念を曲げずモロッコ料理の素晴らしさ、美味しさを伝えるためにお店を運営してきたおかげで、今では多くの方が訪れてくれるお店になりました。
嬉しい事に、今日の夜も予約でほとんど満席状態です。

―来店客を魅了するシェフのモロッコ料理。その特徴は
そもそも私自身がモロッコ料理に魅了されたのが始まりです。
私が、お店を開業するまでは海外出張の多い営業職として働いていた時期がありました。
その時は、本当に忙しく、お腹を満たすがためにただ食事をする毎日が続き、体調を崩す事も多かったんです。

沙蘭 さりまさん
たまたまその当時日本で貿易業をしていたムスタファの兄と私が知り合いで、兄の住む日本へ遊びに来たムスタファとその際に出会い、ムスタファが作るタジン鍋を食べたんです。

美味しさには作り方にも秘密があります。
砂漠に行くと水は貴重な物です。
水を使用せずに調理するのが、当店でも人気のお料理タジン鍋です。
ベルベル人が、砂漠で生き抜くために食べはじめた料理でもあるこのタジン鍋は、水を使用しない分、野菜や他の素材の味が水で薄まらず、ダイレクトに美味しさを感じられるのが特徴です。

タジン鍋のセットメニューがあるのですが、1食で20品目の食材が食べられます。
セットメニューでこれだけの品目が食べられるのは珍しいのではないでしょうか。

ですので、単身の方、出張者、大学生などなかなか食事をする際に栄養不足になる方にはぜひ食べていただきたいお料理ですね。

そして、スパイス。
当店ではスパイスは99種類使用しています。
モロッコでは辛さやエスニックな香りを付けるだけでなく生薬という役割が強く、辛い物もあれば、香りが強い物もあります。
西洋医学が発展する前から、このスパイスを使って生き抜いてきたベルベル人にとってはいわば薬の一つ。
ですが、スパイスは日本だけでは入手しきれないため、年に一回モロッコに行って調達しています。

本場のモロッコ料理を味わっていただきたいですので、日本人の舌に合わせたアレンジはせず、現地と同じ味付けで提供しています。
ここでしか食べられない本場の味を提供しているからこそ、お客さんに来ていただけているのではと思っています。

 

ラバラカ チョイス!モロッコ料理と合う日仏商事のアルコールは??


今回はお客様に人気の料理とよく一緒に飲まれるアルコールをご紹介しますね。

●ビーフ・タジン
当店の人気メニューの一つタジン鍋。
お肉ブームもあってか、ビーフタジンは非常に人気です。
お肉の他、じゃがいも、人参、サツマイモ、いんげん、グリーンピース、ひよこ豆等お野菜もたっぷり使っています。
調味料には、砂糖は使用せずレーズンやプルーンで甘みを出しています。

このお料理におすすめのアルコールはモロッコ産の赤ワインです。
レ・トロワ・ドメーヌの『ゲロワンヌ・ルージュ 』

ビーフ・タジンとレ・トロワ・ドメーヌの『ゲロワンヌ・ルージュ 』

レバノンやチュニジアのワイン等も試飲しましたが、やはりモロッコ料理との相性はモロッコ産のワインが一番良かったですね。
ですので当店では、ワインはモロッコ産しか取り扱っていません。

●ブロシェット(ラム/チキン)
シェフ特性のソースにじっくり漬け込んで網焼きしたお肉は非常に柔らかく、一口食べるとスパイスの香りがお口全体に広がります。
私自身が実はラム肉が苦手なんですが、ラバラカのブロシェットはラム特有の臭みがなく、ラムが苦手!という方にもおすすめです。

このお料理におすすめのアルコールはモロッコ産のビールです。
ブラッスリー・デュ・モロッコの『カサブランカビール』

ブロシェット(ラム/チキン)とブラッスリー・デュ・モロッコの『カサブランカビール』

ビールは一部日本製もありますが、おすすめしているのはやはりモロッコ産のカサブランカビールです。
カサブランカビールは、味はもちろん最近では料理を撮影してSNSにアップされる方も多く、写真映えするデザインもいいですね。

実は、モロッコは元々イスラム教という事もあり、宗教的にアルコールは飲みません。
料理とアルコールが共に発展してきたわけではなく、アルコールはあくまでも後発です。
モロッコのスパイスに合わせて各メーカーがアルコールを開発されているのではと私は想像しています。
それであれば、モロッコ料理と相性の良いのも納得できますね。

 

今後のお店の展望は


今のお店を100%稼働できるように今後も頑張りたいですね。
よく来てくれるお客さんに大学生の子がいるのですが、「バイト代稼いでまた来るね」って言ってくれるんです。
それが本当に嬉しくて、私達も頑張ってお店を運営しないとなといつも励まされます。

 

Masaのつぶやき


いや~ほんま京都に来て良かったわ~(←あっここ安田美沙子風に読んでくださいね)
怒られるわ!!すみせん、脱線しました。
本題に戻り、
ラバラカさんのお店のコンセプト通り、美味しくてヘルシーなシェフのお料理と、奥様のさりまさんのパワーに元気をいただきました。
日本で馴染みのない異国の料理を認知させるのは、容易なことではないですよね。
そんな中で、今年の12月には10年目を迎えられます。
ムスタファさん、さりまさんの努力に本当に脱帽です。
オープン当初から弊社のアルコールをお使いいただいて感謝しかないです。

皆さん!京都に来られた際は、和食もいいですがぜひ本場のモロッコ料理を食べにラバラカさんに行ってみてくださいね。

あれっ?
何か、取材が終わった後から体のダルさがなくなってきた。
元気というスパイスをラバラカさんでいただいたからかな。

お後がよろしいようで…(苦笑)

 

取材協力


モロッコ料理 ラバラカ(LA・BARAKA) ムスタファ ハヌニさん、沙蘭 さりまさん

『モロッコ料理 ラバラカ』
住所 :京都府京都市下京区河原町仏光寺下る富永町356 さくらビル地下1階
営業時間
ランチ :11時30分~15時00分(Lo.14時30分)
ディナー:18時00分~22時00分(Lo.21時00分)
定休日:火曜日

☞公式HP

 

▼モロッコ料理 ラバラカ様でお使いの商品情報
☞レ・トロワ・ドメーヌの紹介ページはこちら(ゲロワンヌ・ルージュ )

☞ブラッスリー・デュ・モロッコの紹介はこちら(カサブランカビール)

 

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