今年のワインの出来は?
先日、ロワール地方で取引のあるワイン生産者を訪ね、今年のワインの出来を確認してきました。
今回訪れたのはセバスチャン・フルレ、ラ・フェルム・デ・コダリー、フランソワ・ブランシャールの3生産者。いずれも入荷後、お客様の間で取り合いになり、即完売になるワインを多く持つ、当社取り扱いのワインの中でも人気の生産者です。
ロワール地方は今年は相対的に厳しい年となったようです。春先から霜の被害、また大雨も多く、気候的に非常に厳しい条件が続いたようです。
セバスチャン・フルレでは白の品種であるシュナンの収穫量が例年に比べると半分以下だそうで、2016年キュベの取り合いは今から必至。赤のカベルネフランも例年に比べると収穫量は少ないそう。その中でグロログリーだけはきちんと収穫ができたようです。量的にはこちらに期待。そして、2015キュベで新たなワインが誕生しました。

セバスチャン、樽を前にして
コダリーでは当主のアルノーが不運にも収穫前の9月にぎっくり腰をやってしまうハプニングに見舞われ、9月末から始まったソーヴィニョン・ブランの収穫が思うように出来なかったとのこと。天候的に厳しい年だっただけに、ダブルパンチです(涙)。その後、シュナンもカベルネフランも、その影響を受け、収穫量は激減。例年の3分の1程度。こちらも奪い合い必至です。アメリカなどにも出ているワインですので、できるだけ多く日本に輸出できるよう、懇願してきました。

改めて試飲した2015年キュベの4つ
対して、そこまで大きな影響を受けなかったのがフランソワ・ブランシャール。順調に収穫も進み、いろいろ新しいこともチャレンジしています。こちらも日仏ワイン通信で詳細発表できるでしょう。

フランソワ、畑にて
三者三様の2016年収穫年だったようですが、それをおいしいワインに変えるのは彼らの仕事。生産者にしかわからない苦労も色々あるようですが、試飲させていただいたジュース(まだ完全にワインになりきっていません)は、すでに出来上がりのワインが楽しみになる、ワクワクする感じでした。
来年もおいしいワインをお届けできると信じています!