2016.10.31

シャルル プルースト杯2016 レポート その4 結果発表

10月28日金曜日、パリのサロンデュショコラ会場において、ルレデセール シャルルプルースト杯2016 の決勝大会が開催されました。日本の内海杯チャンピオンである佐々木元氏(パティスリー キャローリヌ所属)が出場し、見事に総合2位を獲得。同時に、味覚部門賞(Prix de Degustation)、一般大衆部門賞(Prix de Public)の部門賞2賞も獲得しています。

大会当日の朝、搬入時にピエスが倒壊するという大きなアクシデントが発生した中で、総合2位の獲得はとても大きな結果だと思います。

当日の様子を。

27日から28日はほぼ徹夜の作業となり、ラボでピエスを仕上げました。

ピエス(正面から)

ピエス(後ろから) (ショーケースに光が反射してきれいに取れず、申し訳ありません)

慎重にピエスをラボから出して、運送業者のトラックに乗せます。

しかし、この後、道中でピエスが倒壊するというハプニング。

大会側に電話したところ、コンクール会場で修理できるところは修理して、出場して欲しい旨の連絡をいただき、再度、発起した佐々木氏。再びピエスを車にのせて、運びました。

会場で壊れてしまったピエスを急いで修理します。土台に固定されていた凱旋門と馬がなくなっているのがお分かりかと思います。この状態から再度、アシスタントの鈴木さんと作業を始めました。時間にして2時間ほど。

なんとか修復できるところは修復し、ショーケースを用意された台の上に設置したのが大会の始まるぎりぎりの時間。
実技審査に挑む佐々木氏。

すべての作業を終えて、いよいよ審査発表。

まずは部門賞から発表されます。会場に足を運ぶ一般客から審査員を募り、審査が行われた一般大衆部門賞の発表でいきなり、「GEN SASAKI !」と名前が呼ばれました。我々応援団も大喜び。ピエスが壊れてしまって総合で上位入賞は無理かも、などと考えていましたから、4つある部門賞のうちどれかがとればいいね、と、正直に言えば、このときは思っていたのです。

その後、味覚部門賞の発表でも佐々木氏の名前が呼ばれ、2度目の大喜び。パティシエとしては数あるお菓子の中で一番おいしいと判断されたわけですから、部門賞の中ではこの味覚部門賞が一番の栄誉ではないでしょうか。

さらに総合順位の発表でなんと2位を獲得!ピエスが壊れてしまったのに総合で2位に入ったのは快挙といってもよいことでしょう。

優勝できなかったのが本当に残念ですが、大きなハプニングの中の2位は立派な結果と言えると思います。おめでとうございます、佐々木選手!

ちなみに優勝したニコラ リヴォ氏(ヴァローナ社所属)のピエスはこちらです。

最後に、大会運営を統括指揮されていたMOFニコラ ブッサン氏より、「佐々木選手は2位以上のものを勝ち取ったと思います。(会場にいたみんなが佐々木氏の壊れてしまったピエスを見ており、そこから修復作業している姿を見ています。)最後まであきらめなかった佐々木選手は、この現場にいたすべての人のリスペクトを勝ち取ったと思います。」とうれしい言葉をいただきました。佐々木選手への最高の賞賛だと思います。
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