2016/07/06

ワインの生産者を訪ねて

日仏商事といえば、多くの方が「製菓・製パン」というイメージがあるようですが、「ワイン」も輸入しています。また、ワインだけでなく、ワインを安全に保管、健全に熟成させるためのワインセラーの老舗 EUROCAVE も取り扱っています。

今回はこのワインセクションのお話です。

年に2、3度、ワインセクションのスタッフ(ソムリエや営業マン)がフランスにやってきて、既存の取り扱い生産者を訪問、親交を深めたり、その年の出来栄えを話し合ったりします。さらに、この機会を利用して、新たな生産者発掘も行います。限られた時間内でフランス全土をかけめぐります。

先月中旬、そんな生産者訪問がありました。今回はその一部をご紹介させていただきます!

このブログではあくまでもほんのさわりのご紹介にとどめておきます。ワインに興味のある方は、来仏したスタッフがその様子をワインセクションのブログで公開しておりますので、詳しくはそちらでご覧ください。 ⇒ 日仏ワイン通信
ネタバレするといけませんので、あくまでも本番は上記、ワインブログ。こちらは予告編、として捕らえていただければ幸いです。

今回のプランは全8日間。地方で言うと、スペイン国境手前のルシヨン、ラングドック、プロヴァンス、コートデュローヌ、ブルゴーニュ、ロワール、シャンパーニュと駆け巡りました。この途中に EUROCAVE社の本社があるリヨン、工場があるフルミも訪れています。EUROCAVE社訪問のお話はまた別の回にさせていただきますね。

手書きで申し訳ありませんが、今回の出張における移動経路を示すとこんな具合です。
青線が車、緑線が飛行機、赤線がTGV(新幹線)での移動です。
車だけで移動距離2470キロ、飛行機、TGVを合わせると4000キロを超える移動距離となりました。
フランスを例にとって言われても距離感がわからない方のために補足しますと、東京からの直線距離で言えば、4000キロちょっとはベトナムのホーチミンまで到達します。このうち、車での移動距離は2470キロですから、これは大阪から香港間の距離になります。結構な距離ですね。
さて、こうした長距離移動の中で、できるだけたくさんの生産者を回ることが我々の仕事です。
私の仕事は、まずは車の運転、そして生産者ではフランス語がわからないスタッフのために通訳です!
それでは今回訪れた取り扱い生産者訪問の一幕をご紹介。
エールフランスのストライキのせいで、日程が1日短くなり、訪問を中止せざるを得なかったのですが、泊まっているホテルまでワインを持って会いに来てくれました!日本でも人気上々のマタン カルム。当主のアントニです。よって朝8時から試飲会!こういう誠意のある生産者を取り扱えることに喜びを感じます。
次に訪れたのはペルピニャンから山側に入ったDE MENA。醸造所でワインを語る当主セバスチャン。後ろはお父様。山の斜面を開墾して植えたぶどうの木から作られる彼らのワインは同地区のほかのワインよりもよりフレッシュ感に富んだスルスルと体に入っていくワインです!
我々の訪問をワインだけでなく、たくさんのシャルキュトリーやチーズで出迎えてくれたジェローム ギシャール(右)。滞在時間はほぼ半日、試飲会というより飲み会?とても歓迎してくれました。最後は夕食まで共にするほど。夕食時はぐでんぐでんに酔っ払ってましたが・・・大丈夫かジェローム(笑)。それだけ歓迎されているということに、感謝です!
ビオディナミでワインを造るドメーヌ デ ジュモー。実際に使用しているビオディナミのための機械を動かして、詳しく説明してくれるジャン マルク。馬を使って畑を耕す様子も見せていただきました。
総面積2ヘクタールにも満たない小さな畑でぶどうを育て、3種類のワインを作るピエール メナール。新しいことにも積極的に挑戦する好青年です。数は少ないですが、彼の作るワインはしっかりと彼の哲学が詰まっている。宇宙に放たれた犬と自身のワインを重ね合わせるセンスは秀逸。
そして最後は入手の困難さで今やシャンパーニュの伝説になりつつあるローズ ド ジャンヌ。カメラに向かってピースサインをしてくれるお茶目な一面を持つ当主セドリックです。彼が作っているキュベすべてを味あわせていただきました。感謝!そして、自身のシャンパーニュづくり、いやワインづくりの哲学と情熱を語ってもらいました。でもまあ、とにかくしゃべる、しゃべる、止まりません。通訳が大変な2時間でしたよ、ホント。
これら生産者の魂がこもったワインを日本の皆さんに続けてご紹介できることが我々スタッフの喜びです。

そして新たな生産者を求めて、これ以上に多くの生産者を訪問しています。果たして、どれだけの生産者が採用されるのでしょうか。ほんの一部をご紹介。

どこにでもいそうな(失礼!)田舎のおじさんですが、とっても陽気なおじさんでした(笑)。そしてワインに対する情熱がすごい。ワインを語るときの目が輝いていました。そして、かなりグルメな方でした!しゃべりと笑いにあふれた楽しい訪問に。
セメントタンクにきれいな絵を描いていたのが印象的なドメーヌ。造り手さんの写真はありませんが、旦那さんがフランス人で奥様がドイツ人の仏独カップル。お二人の人柄が表れたやさしい感じのワインを造られています。
そして、おまけ。
今回訪れた生産者の多くが動物を飼っています。愛くるしい彼らの出迎えを受けて、長時間移動の疲れもいやされたというもの。かわいらしく写真に納まった彼らをご紹介。

日仏商事では個性あふれる自然派、ビオを中心にワインを取り扱っています。今回はほんの一握りですが、出張で訪れた取り扱いの生産者を紹介させていただきました。

日仏商事のワインブログはこちらから。詳細編は乞うご期待!

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