2014/12/26

カロンセギュール飲み比べ

部の忘年会も兼ねましてワインの勉強会です
今回試飲したワインはこちら↓

7人で8本?!一人1本以上の計算…
なんだか凄い量ですが、さすがワイン部 皆さんお酒がお強いのでワインを担いでいざ、レストランへ出陣です!!
先日明石から神戸に移転されたENCHANTE(アンシャンテ)

今回はムリをいって、コース料理大皿盛りでお願いしました。
まずは前菜
生ハム、パテ、サーモンなどなど

生ハム、パテ、サーモンなどなど

オードブルから盛りだくさんです
さて、美味しい料理を堪能しながらワイン勉強会開催です。
まずは、シャンパンから…
以前もご紹介したジャンボバンを堪能し今回のメインイベント
ブルゴーニュ&ボルドーワインのテイスティング
ブルゴーニュは以前から気になっていたピエール・ブーレです。
ここで少しピエール・ブーレのご紹介
* * *
ジュヴレイ・シャンベルタン村の中心に位置しているピエール・ブーレ
伝統的な手法を守りながらワイン造りを行い価格はリーズナブルながら高い品質を誇っています。
ワインは全て優秀どころかずば抜けていることが多く色素、エキス分、タンニンがたっぷり秀作年のものは絶頂に達するには通常7~8年かかりワインが軽めの年でも驚くほど頑丈で堅固なものとなります
ブーレのワインはどれも非常によく熟成する内容のぎっしり詰まった良いワインです。
(『飛鳥出版 ブルゴーニュ』より抜粋)
* * *
たちが試飲したのはジュブレ・シャンベルタン’07
7年経ってるのでそろそろ飲み頃でしょうか…
色調は少し薄めのレッド。香りはピュアな苺、といったところでしょうか。
味わいはといいますと、色調のわりに完熟した果実味が感じられ、酸もほどよくバランスが◎
余韻も長く、飲み疲れもせず、ずっと飲んでいたいと思わせる赤ワインでした。
早くもチーズとドライフルーツとパンでボルドー赤ワインへ。
今回の主題は、なんと…!!
クリスマスにはもってこいのハートマークラベル

Calon Segur (カロン・セギュール)♥

しかも贅沢に、2ヴィンテージ (’03&’98) 飲み比べ!!
皆さんご存知かとは思いますが…カロン・セギュール誕生説を少々
* * *
サン・テステフ村の最北端のメドック格付け第三級シャトー
18世紀、とりわけこのシャトーを有名にしたのが「葡萄畑の王子」とも呼ばれたセギュール公爵
それまで、「サンテステフ・ド・カロン」と呼ばれていた。この畑の所有者であるジャン・ド・ガスクの娘とセギュール候ニコラ・アレクサンドルの結婚を機に所有しました。当時ラフィットやラトゥールを所有していたセギュール侯爵が残した言葉「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり」はあまりにも有名ですねこうして「セギュール公爵の心があるシャトー」としてエティケットにハートマークが付けられました
現代ではクリスマスやバレンタインの贈り物として人気のワインです
* * *
さて本題に戻り…いざ、テイスティング
1998年 CS65%、メルロー20%、CF15%

1998年 CS65%、メルロー20%、CF15%

1998年は、ボルドーの当たり年と言われ特に右岸では多くの高品質なワインが生み出されました。
16年の熟成の味わいは…ブラックチェリーやカシス、プラムの果実の華やかな芳香の中にトリュフやチョコレート、土のようなニュアンス。熟成によりこなれ始め、滑らかな口当たり。抜栓してからの持ちこたえも十分でした。
コース料理でじっくり時間を掛けて食べる際には最高のワインです。

2003 CS60%、メルロー40%

2003 CS60%、メルロー40%

フランス全域で日照に恵まれ赤ワインはボリュームのある力強さ。
長期熟成向きのワインが多く生まれた2003年、ブラックベリーなどの完熟した黒果実味が口いっぱいに広がります。
酸はあまり感じられず、やや高めのタンニンはうまく隠されており、長い余韻が残ります
果実味豊かでパンチがあり少し若いニュアンスも…もう少し寝かせたほうが飲み頃になりそうです。

パーカー曰く、最高の年だった1982年同様、間違いなく閉じる…とされている通り、2人でじっくり長時間に渡ってのコース料理というよりも本日のような大人数で大皿料理を愉しむとき向けのワインだと感じました。

肝を濾して作られたお手製ドレッシングのサラダ、フォアグラのロンティーユ煮込みとおなかも一杯になってきたところでメイン料理のカスレ。

鶏、ソーセージ、インゲン豆etcの煮込料理 

鶏、ソーセージ、インゲン豆etcの煮込料理

まさか、神戸のど真ん中でフランス南西地方の郷土料理が食べられるとは…!
本当に美味しかったです。
凄いボリュームでしたがペロリと平らげてしまいました。
そして〆にはソーテルヌ
ボルドー最高峰貴腐ワイン
シャトー・ド・ファルグ 1985
ソーテルヌ特別第一級のイケムと同じオーナーだったサリュース家による「ディケム・ジュニア」と呼ばれる超希少!
価格はイケムの3分の1黄金色にトロリとしたハチミツの香りイケムは100年もの熟成に耐えられるといいますが、シャトー・ファルグは長くても数十年程。こちらは29年経っており抜栓したては少しいってしまっている? と思いましたが、数分後には本来の力を発揮していました。
甘口ワインはやはり飲んでいて落ち着きますね。口当たりがいいのでついついお酒が進んでしまいました。
最後は、シェフのお見送り
友田シェフありがとうございました!
とっても美味しい料理とワインを堪能でき今年最後の締めくくりに相応しい素敵なディナーを愉しむことができました。
次はコース料理をいただきにまた年明け後の楽しみが1つ増えました♪
最後に…
このブログを読んでくださった皆さま。
今年一年ありがとうございました

また来年もフランス現地のワイン情報や美味しいレストランなど、様々な情報を提供していきたいと思っておりますのでどうぞ皆さまお楽しみに!

いつもご協力いただいておりますシェフの皆さま。
いつも場所、素敵なお料理、サービスをご提供いただきありがとうございます。本当に感謝いたします。

また来年も美味しいワインをご提供できるよう努めて参りますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

Nous vous souhaitons de très bonnes fêtes de fin d’année
et nos meilleurs vœux pour l’année 2015 !

皆さま良い年末年始をお過ごし下さい

アンシャンテ
〒650-0004  兵庫県神戸市中央区中山手通2丁目16-4 中西ビル1F
TEL/FAX
078-855-5277
営業時間
■11:00~15:00(L.O 14:00)
■17:30~22:00(L.O 21:00)
定休日
無休(臨時休業有)
http://www.kitano-enchante.com/
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