2名の仏ロワール地方のシェフに聞く、地元製品コアントローの魅力
フランスのロワール地方、アンジェの名産品『レミーコアントロー』。その魅力を広めるため、3月にフランスから2名のシェフを招いて、レミーコアントロー社製品を使った料理&製菓講習会を開催しました。
講習会では、地元の製品を愛し、積極的に料理やお菓子に取り入れているシェフたちが、レミーコアントローの洋酒の魅力を存分に紹介しました。
今回は、講習会でデモンストレーターとして登壇した2名のシェフに、レミーコアントローの洋酒の魅力について伺いました。
サミュエル・アルベール氏
▼Profile
1988年、フランス・ロワール地方出身。
19歳の時、モナコのメトロポール・パレスでジョエル・ロブションの門を叩く。
その日から、成長したい、旅をしたい、技術に磨きをかけたいという思いが強くなり、友人とともに、世界を巡ることを決意。
イギリス、スイス、オーストラリア、中国、そして最後に日本を周り、日本ではベルギー大使館で料理長を経験。
10年間、海外でキャリアを積み、権威ある料理コンクール「TOP CHEF」で優勝。
その後、フランスに戻り、旅からインスピレーションを得た最初のレストラン「レ・プティ・プレ」を開く。
現在は、2店舗を運営。
-コアントローの洋酒を使い始めたきっかけと、初めて使った料理やお菓子について教えてください。
私は自分の地元の製品を紹介するのが好きで、積極的に地元商品を使ったレシピを考えています。
レミーコアントロー社の製品は、私の料理により多くの香りを加えることで革新をもたらしてくれます。レミーコアントロー社の製品を非常に長い間使用しているため、最初に使ったレシピを覚えていません。

-講習会で紹介したレシピの中でお気に入りはありますか?その理由も教えてください。
講習会で紹介したレシピの中でお気に入りを選ぶのは難しいです。すべてのレシピにはそれぞれの魅力と独自の特徴があり、どれも素晴らしいものばかりです。
-洋酒を料理で使うメリットを教えて下さい。
コアントローの洋酒を料理のレシピに加えることで、レシピにオリジナリティをもたらします。
風味を多様化させ、香りを豊かにし、味覚をより一層引き立ててくれます。
-講習会でご紹介したレシピ以外にコアントローの洋酒と合わせるとおすすめの素材はありますか?
講習会でご紹介したレシピ以外にも、コアントローを使った料理におすすめの素材はたくさんあります。例えば、魚介類との相性は抜群です。
また、野菜との組み合わせも素晴らしいです。レンコンなどの白色野菜や、大葉などの緑色の葉物野菜が基本的に相性がよいです
このように、コアントローは魚介類やさまざまな野菜と相性が良く、料理の幅を広げてくれます。
コアントローはみりんや酒と置き換えることが十分にできると思います。日本料理にコアントローを使うことで、多くのアイディアを生み出せます。

精進揚げ:野菜の天ぷら、コアントロー風味のポン酢
-今回の講習会を振り返って、どのような点が特に印象に残りましたか?
この講習会ができたことに非常に満足しています。
皆さんの興味や関心が伝わってきて、デモンストレーターとしても非常にやりがいを感じました。
オレリアン・トロティエ氏
▼Profile
アンジェ出身。ルレ・デセール会員のミッシェル・ガロワイエ氏のパティスリーであったアンジェの「トリアノン」に1997年から見習いとして入り、9年間シェフパティシエを務める。
製菓、チョコレート、アイスクリームなどの職人資格だけでなく、職人経営者商業技術免状も取得。
2007年、幼馴染であるショコラティエのリュック・ポワソン氏とともに、アンジェ市内にパティスリー「ARTIS’an Passionné」をオープン。
2012年に、隣町にサロン・ド・テのある2号店をオープン。ルレ・デセール会員としても活躍している。
2018年、2023年MOF( Meilleur Ouvrier de France フランス国家最優秀職人章 )ファイナリスト。
-コアントローの洋酒を使い始めたきっかけと、初めて使った料理やお菓子について教えてください。
私は、コアントローが製造されているフランスの街アンジェに複数のパティスリーを経営しています。コアントローで香り付けされた製品を提供することは、アンジェの人々にとっては当たり前のことです。
初めてコアントローを使ったお菓子は、ピエスモンテのシュークリームのクレームパティシエールに香り付けし、フレッシュさを加えるためでした。絶品でした!
-講習会で紹介したレシピの中でお気に入りはありますか?その理由も教えてください。
はい、マウントゲイラムを使用したエキゾチックなチーズケーキです。
ココナッツとラムの繊細な組み合わせがとても面白い結果を生み出していると思います。また、サクサクとした食感のクルスティアンが、食べる際に複雑なテクスチャーを加えてくれています。

チーズケーク エグゾチック ロムの仕上げをするシェフ

チーズケーク エグゾチック ロム
-洋酒を製菓で使うメリットを教えて下さい。
香りづけできることに加えて、製品に非常に興味深いフレッシュなアロマを与えることができます。多くのレシピにおいて、真の付加価値となります。
-講習会でご紹介したレシピ以外にコアントローの洋酒と合わせるとおすすめの素材はありますか?
ベリー系、特にフランボワーズは、コアントローの持つ柑橘系の風味と完璧に調和します。
バナナとピーカンナッツは、ラム酒、特にマウントゲイラムと素晴らしい組み合わせだと思います。
サンレミーブランデーに関しては、バニラアイスクリームがこの洋酒の新鮮さを引き立て、バニラとの非常に繊細な調和をもたらしてくれます。
-今回の講習会を振り返って、どのような点が特に印レストランのテーブルに座っている人々
デモンストレーションのオーガナイズの完成度の高さ、またデモの際にお客様が示された真剣さと関心の高さに驚きました。ブランド製品を紹介するために日本を訪問することには、いつも大変な喜びを感じています。

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