2018/07/30

パリのマルシェに潜入【パティシエ通信Vol.07】

フランス パリで定期的に開催されている「マルシェ」をレポート


Ça va(サヴァ)!!

みなさん、こんにちは!

日本でも暑い日々が続いていると思いますが、フランスも30℃を越える日が続いています。
フランスでは、建物に冷房設備が無い所も多く、逃げ場のない毎日を過ごしております…笑

さて、今回はフランスで日常的に繰り広げられている『マルシェ』についてご紹介します。
もし日本で同じような『マルシェ』が開催されていれば確実にテンションが上がってしまいますよ!!

フランスでの『マルシェ』について簡単にご紹介しますね。

 ■開催頻度


フランスではどの地方でも必ず週1回は開催されています。

毎日開催されている屋内型の常設市場(定休日あり)もあれば、日曜日のみ開催や週2回開催されたりと、頻度は各『マルシェ』によって異なります。

もし行かれる際は事前に開催情報を調べてから行かれる事をおすすめします。
私の住んでいる町(ジャルニー)では、日曜日のみちらほら出店といった感じです。

 

 ■規模


開催規模も場所によって異なります。

規模が大きい『マルシェ』では、フランスのメトロ(地下鉄)1駅分位の長さがあります。
ここまで規模が大きいと、どのように回るか迷ってしまいます。 広場一体に広がったお店は、とても活気にあふれています。

どの『マルシェ』も早くて午前7時頃から遅くても午前9時頃にはお店が開き始めます、そのために出店者はまだ薄暗い4時から5時位には準備を始めます。

パリのマルシェ

続々と搬入のトラックが集まります

■フランスで『マルシェ』が定着する理由は??


実はこの『マルシェ』がフランス人に好まれるのは、こんな事情があるからです。

フランスのスーパーは、日曜日に営業していないまたは午前中まで営業の所が大半なんです。
お昼過ぎまで出店している『マルシェ』は貴重な存在なんです。

そして、他にも好まれる理由として、

    • 生産者と直接話をし味見をしながら購入する安心感
    • 鮮度の良さ
    • 低価格

という点があります。

このような理由から、フランス人の生活に欠かせない存在になっている為、フランス各地で『マルシェ』が根付いたのではないでしょうか。

では、フランス各地で開催されている『マルシェ』の中でも、バラエティーに富んだお店が多いパリに行って来ましたのでご紹介します!

■パリ19区


パリ19区で開催しているcrimée(クリメ)の『マルシェ』。

ここはごく普通の一般的な『マルシェ』で、場所によって値段や鮮度等にそれぞれ定評があります。

販売している物は、お肉、魚、野菜、乳製品、生活用品(台所用品や肌着)等を販売しているお店がいくつも軒を連ねています。

パリのマルシェパリのマルシェパリのマルシェ

クリメの『マルシェ』の好きなところは、すごい活気!!
八百屋のお兄さんの売り込み合戦がすごく、朝から私自身も元気になります 笑

この時季は「パステーク!!パステーク!!(スイカ)」と大きな声で売り込みをしています。
販売しているお兄さんは、味見を渡しつつ、野菜を補充し、めっちゃお釣りの計算速い!!
思わず見とれる程の鮮やかな仕事さばき 。

あと、よくオマケもしてくれます!!
先日は、バナナ1房を購入したら、3本オマケしてくれました!!(小綺麗にして行った時のみ有効 笑)

■シテ島4区(小鳥市と花市)


花市はシテ島4区で毎日開かれているのですが、日曜日だけ小鳥市も同時開催されとても賑やかになります。

パリのマルシェ小鳥市 パリのマルシェ小鳥市 パリのマルシェ小鳥市

この『マルシェ』に来ているのは、子供連れの親子が多いですね。

小鳥以外にもネズミや金魚も売られていて子供達はペット選びにワクワクした様子でカゴの中を覗いていました。
何となく縁日の金魚すくいを思い出します。

生き物以外にも餌やカゴやオモチャなどの小鳥用品も売られています。

パリのマルシェ小鳥市 パリのマルシェ小鳥市

花市の方も様々な種類の花や植物が売られています。
その他にも園芸用品や種、鉢などもありガーデニング愛好家にはたまらない『マルシェ』だと思います。

パリのマルシェ花市 パリのマルシェ花市

■パリ6区(マルシェ ビオロジック ラスパイユ)


最後にご紹介する『マルシェ』は私が個人的に1番興味深く、訪れる頻度の高い『マルシェ』です。

場所は、パリ6区で開催されており、ビオ(オーガニック)の『マルシェ』です。

ここで売られているものは全てビオなんです。

パリ6区のビオ(オーガニック)の『マルシェ』 パリ6区のビオ(オーガニック)の『マルシェ』 パリ6区のビオ(オーガニック)の『マルシェ』

日用品なども手作りや無添加のもので、陳列されている商品も心なしかお上品なんです 笑

規模も大きく品揃えも豊富で、フランスのビオ志向の高さを感じます。
値段は一般的に販売している商品に比べ高めの設定ですが、日本のオーガニック商品程高くはありません。

それだけ流通している量も多いからだと思いますが、フランスでのビオについては次回のパティシエ通信で取り上げたいと思います!!

パリの全20区で毎週1から2回の頻度で開催される『マルシェ』。
今回ご紹介した他にもパリ最大の蚤の市クリニャンクールや古本市ブギニストなど『マルシェ』と一言で言っても多種多様で、それぞれ個性があってとても楽しいです。

ただ注意することもあります!!

私の友人は観光初日に『マルシェ』でパスポートとカードをすられました…
人が密集してすれ違うので「観光に来た日本人でーす!!」という雰囲気は出さない方が無難です。

あと、賑わっているので何かを買い求める時はなるべく大きな声で「何を何個!!」と言わないと伝わりません。
フランスに来た当初は発音も悪く、恥ずかしい上に苦労もしましたよ… 更に、お会計はスーパーの様にレジが無い為、口頭で値段を聞き取りしないとダメですので、聞き取れないからと言って大きな額のお札を出して怒られないかドキドキした思い出もあります。

そんな事も含め楽しくもあり、スリリングな所も醍醐味の『マルシェ』!!

是非フランスに訪れた際は注意しながら楽しんでください!

それではまた次のパティシエ通信を乞うご期待ください。

Merci(メルシー)!!

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