2021.05.27

ショコラパンで売り上げUP!?チョコレート×パンの組み合わせがおすすめな理由


日本におけるチョコレートの消費量は世界でも上位に君臨するほどチョコレートの人気は絶大です。
子供から大人まで幅広い層に人気のチョコレート。スイーツの材料で使うイメージが多いですが、パンとの相性も抜群!
マイナビニュースが行った「好きなパン」ランキングの調査によると「チョコパン」は8位と人気なアイテムといえますが、「チョコパン」と聞いてイメージするのはフィリングとしてチョコクリームを使用したパンが多いのではないでしょうか。

そこで今回は、チョコレートを使用したパンのイベントを3月末に開催した「角食LABO」(小樽製パン様)に取材。
弊社研究開発課提案のショコラアイテム10種をメインとしたイベントを企画していただき、開催後はチョコレート関連商品とハード系パンの売上が好調とのこと。
新発売された10種類のパンの全ての生地にはカカオバリーのチョコレートを使って製造されています。
今まであまり生地に使用されてこなかったチョコレートですが、何故生地にチョコレートを使い始めたのか、販売の理由と販売を始めたことによる変化をお伺いしてきました。

小樽製パン株式会社
代表取締役
富樫 正城 氏

▼Profile
昭和34年(1959年)生まれ。専修大学経営学部経営学科卒業後、昭和58年(1983年)に神戸屋に入社し5年間パンの製造について修行。
平成元年(1989年)に小樽製パンに入社し、平成9年(1997年)に二代目の後を引き継ぎ三代目代表に就任し現在に至る。

 

北海道初の本格的フランスパンのお店から角食専門店への転向


お店の紹介をお願いします
小樽製パンは昭和4年に創業しました。
昭和46年に当時ドンク在籍のピエール・プリジャン氏の指導で北海道内初の本格的フランスパンの店「LOIRE」をオープン。7店舗まで展開したのですが、時代に先行しすぎたため閉店することになりました。その後、平成4年には新千歳空港内にサンドイッチ専門店「DELICATERIA CERES」オープンしました。
平成16年以降は、給食・業務用専門に切り替え、欧州の製パン機器導入がきっかけとなり、SWAT分析の結果「北海道の食パンを追求」することを決意し、地域的に食パンのことを「角食」と呼ぶ方が多いことから「角食LABO」と命名した店舗を小樽製パン工場敷地内にオープンしました。
開店後は、札幌圏全域から広くお客様を集め、ボンガード社のパネオトラッド、オリオン導入を機に過去へのリベンジと企業理念である「新しい食文化を創造する」に基づき、ハード系パンの啓蒙に尽力しています。

▲パンはすべてBONGARDのオーブン【Orion(オリオン)】で焼成

 

看板商品は、食パンの「寶(TAKARA)」、「馨(KAGUWA)」です。
この2品は、粉、副材料も含めて全て北海道産の材料を使っています。
売れ筋商品は、「まめ食パン」です。


▲人気商品「寶(TAKARA)」

▲人気商品「まめ食パン」

ショコラパンを販売したことで売り上げ20%アップ!


ショコラパンを販売しようと思ったきっかけは?
日仏商事研究開発課の和田さんから、チョコレートを使ったパンをいくつかご提案いただきました。
チョコレートを使用したパンといえば、フィリングにチョコクリームを使用するのが一般的だと思いますが、和田さんからは生地にチョコレートを練りこんだパンをご提案いただきました。
その際に見たパンがとても美味しそうに見え、魅力を感じたため弊社でも販売を始めようと決めました。

▲日仏商事より提案させていただいたショコラパンアイテム(例)

▲コロナ禍でも最適なオールステンレス陳列ケース

ショコラパンは何種類ほど販売していますか
現在、チョコレートを使用したパンは8種類販売しています。
カカオの香り、味の良さが気に入り、チョコレートはすべてカカオバリーを使用しています。
国産品と比較して風味が強く感じられるため、パンのように焼成後の商品でも香りが飛びづらく魅力を感じています。


▲プティクールショコラ

▲サヴァランショコラ

―ショコラパンの販売を始めたことによるメリット・デメリットはありましたか
ショコラパンのアイテムを販売したことで、既存商品の売上に利益が上乗せされる形で売上20%増の効果がありました。
製造には一部複雑な工程もありますが、その分、職員のスキルアップも図ることができます。
また、「フランス産のチョコレートを使用している」という付加価値によって高価格での販売が可能な為、作業面のマイナスは大きなデメリットには感じておりません。

―製造にあたり、気を付けていることはありますか
製品の品質面で2点のアイテムに関して、気を付けていることがあります。

1つ目はデニッシュ・ブレッド・ショコラです。
焼成時の型の並べ方に注意し、側面の焼き具合と、しっかり弾力があることを確認して、ケービング(へこみや変形)をしないよう気を付けています。

▲デニッシュ・ブレッド・ショコラ

ショコラパンの販売時期には注意してほしい!


2つ目はフィユテ・オ・ショコラです。
折り込み時に生地を重ね合わせる位置がずれないよう、また、生地の厚みが均一になるように気を付けながら慎重に作業を行っています。
そうすることで、製品表面の白(生地)と黒(チョコレート)の縞模様のバランスが崩れず、きれいに縞模様を表現することができます。

▲フィユテ・オ・ショコラ


ショコラパンを販売したいと考えている方へアドバイス
弊社では3月に販売開始を記念してイベントを開催しましたが、販売時期が大事かと思います。
暑い時期だと、コーティングした製品などはチョコレートが溶けてしまう可能性があるので気温が高い時期は避け、チョコレートが溶ける心配の少ない涼しい時期、秋口やバレンタイン時期に企画を組むのがお薦めです。

―今後の展望を教えてください
イベントを1年に1回のペースで開催していきたいと思っています。
今年の3月にはショコラパンの販売を記念して、新商品であるショコラアイテム10種類を楽しんでいただけるイベント「パンとショコラと」を3日間開催しました。
イベントは、周辺地域のフリーペーパーに2.4万部折り込みのチラシを配布するなどして告知を行った結果、3日間で700名(約3%の来店率)のご来店がありました。
コロナ対策をしながらの開催ではありましたが、新規のお客様の掘り起こしとコロナ禍の巣ごもり需要もその一助となり、4月以降も継続して客数が増加したこともこのイベントの大きな功績となりました。
今後もコンセプトをはっきりとさせた企画を考え、お客様に楽しんでいただけるようなイベントにしていきたいです。

▲フリーペーパーにて配布したイベントチラシ

 

▲「パンとショコラと」イベントには長蛇の列が。

 


▲イベント期間中は通常価格より値引きされて販売

▲コロナ対策により1個ずつ個包装にして販売

編集後記


ショコラパンを販売したことで20%も売上が上がったという富樫さんのお話を聞き、チョコレートの人気を再確認した次第です。暑い夏が終わると、秋から冬にかけてチョコレートの季節がやってきます。
来年のバレンタインデーはパティスリーやショコラトリーのみならず、ベーカリーからもチョコレートを贅沢に使用したパンでバレンタイン商戦に参戦するお店が増えると面白いかもしれません。

 

取材協力


角食LABO
住所:北海道札幌市東区東苗穂10条2丁目19番20号 (GoogleMapで見る
TEL:011-791-2115
営業時間:[平日]10:00~16:00 [土曜日]9:00~12:30
定休日:日曜・祝日
☞公式HP
☞公式facebook
※この記事は2021年4月に取材した内容になります

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