2020/06/03

キャッシュレス時代の波に乗り遅れないように!日本のキャッシュレス動向とは?

こんにちは。

最近、街を歩いているとよく見かけるようになった「キャッシュレス」の文字。
多くのメディアで取り上げられ、昨年(2019年)の流行語にノミネートされたことも記憶に新しいと思います。
クレジットカードや交通系電子マネーは既にお馴染みで日本国内でも多くの方が利用されていると思いますが、今やスマートフォンで簡単に決済できるコード決済などキャッシュレスも多様化しています。

しかしながら、日本は現金主義の方が多く、キャッシュレス先進国と比べるとまだまだ利用者が低いのが現状・・
そこで今回は、「日本のキャッシュレス事情」について掘り下げます。

日本は遅れている?世界のキャッシュレス動向


まずは、世界のキャッシュレス決済比率について見てみましょう。
下のグラフは、世界各国のキャッシュレス比率比較(2016年)のグラフです。

【出典】キャッシュレス・ロードマップ2019

主要各国は40~60%の水準に対し、日本の比率は19.9%。
他の国と比べると残念ながら、かなり低いです。
そこで、政府は、大阪・関西万博が開催される2025年までにキャッシュレス比率40%に増加、そして将来的には世界最高水準の80%を目指すことが閣議決定されました。

 

なぜ遅れているのか?キャッシュレス加盟店の推移と現状


では、なぜ世界と比較すると、日本はキャッシュレス化が遅れているのか。
それには、消費者の現金への信頼が厚いことがあげられます。
日本は治安の良さから盗難の少なさや偽札の出回りが少ないため、現金を持つことに対する抵抗感が少ない方が多く、
また、ATMや銀行などの金融インフラが整っているため現金支払いに不便を感じていない方が多くいるというのも理由としてあげられます。

そして、店舗のキャッシュレス化が進まないのは、決済手数料の高さや導入手続き・費用面、扱いが面倒など様々な理由があげられると思います。

現在、政府が公表している加盟店の数は2020年5月1日までで約113万店。
各区分ごとの加盟店登録数は下のグラフです。

【出典】経済産業省「登録加盟店の地域分布及び店舗の種類別の登録状況と利用状況等」
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200501007/20200501007.html

 

2019年10月1日の消費税率引き上げ以降、政府がキャッシュレス還元サービスを行うなどの対策を行い、
現在は、キャッシュレス加盟店の数も急激に増加しています。

 

キャッシュレス導入のメリット・デメリットとは?


店舗でキャッシュレスを導入するメリット・デメリットは次のようなことがあげられます。

【メリット】
・従業員が現金に触れないため衛生的
・現金管理する上での違算や盗難のリスクを削減
・人手不足の対応や作業効率の向上
・新規顧客(キャッシュレスメイン利用者)の取り込みが可能

【デメリット】
・決済端末の導入費用がかかる(2020年6月末まで、対象店舗は端末料補助の支援あり)
・キャッシュレス決済のブランドによっては、加盟店手数料が高いものもある(高いところで3.74%)
・現金売上と比較して入金が遅くなる場合がある(即日~翌々営業日)

食品業界では、衛生面や人手不足などが年々深刻な問題となっており、
また最近では、感染症の感染拡大のリスクを少しでも軽減させるためにキャッシュレス決算を利用する方の割合も増えています。

 

まとめ


2019年の流行語にもなった、「キャッシュレス」。
ベーカリーやパティスリーでもキャッシュレス化に移行しているお店も増えているようです。
しかしながら、手数料や導入費用などの問題でキャッシュレス化になかなか移行できないお店もあるのが現状です。
この先、キャッシュレス化は進んでいくかと思いますが、まだ導入していないお店では、
店舗の規模やサービスの内容、顧客の特性なども考慮した上で導入時期を検討することが重要です。

 

キャッシュレスに関して詳しくは経済産業省のキャッシュレス消費者還元事業のHPをご確認ください。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/cashless/index.html

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