自然派ワインを買うならココ!神戸 三宮の路地裏にある本格ワインショップ「ヴィンテージ」
皆さんこんにちは、神戸ワイン課のMasaです。
ワイン課に配属されて今年で3年目。
右も左も分からない中、先輩社員に同行しお取引のある店舗の方とお話をしながらワインを学ぶ日々が続き、
気付けばもう2年が過ぎていました。
自分でも、ワインの事が少しずつ分かって来た今日この頃、そんな2年の日々を思い出し余韻に浸っていると…
上司:
「余韻に浸ってないでもっとワイン、ワインセラーを採用してくれた店舗に行って、取材も兼ねてお客さんの意見を聞きにいって来たら?」
Masa:
「えっ?一人で??」
上司:
「そうそう、頑張れよ!じゃあ俺は出張あるから後は頼むで~」
Masa:
「えっ?それだけ?どうやって、何を聞くんですか!!」
上司:
「お任せや!自分で考えて~。じゃあ行って来ます!」
いつも通り、フワ~っとした課題だけ言って、颯爽と事務所を出て行く上司…
いや待てよ、これは今後自分が成長する為に重要かもしれない。
と前フリが長くなりましたが(汗)
今後、定期的に神戸ワイン課Masaがワインやワインセラーを採用いただいている店舗の方に取材に行ったり、ワインに関する情報をレポートします!!
初レポート!いざ取材先へ向かう
神戸 三宮にある本社を出て、平日でも人が多いセンター街を通り抜け元町方面に向かいます。
三宮駅と元町駅のちょうど真ん中あたりで、一本路地に入ると何やら気になる看板が!
看板には「今月は自然派ワイン!!」というキャッチコピーと共に、おすすめのワインの紹介がされています。
その看板をじっくり見ていると、何と全て日仏商事のワイン(泣)
嬉しくて涙が出そうになりました。
今回お伺いしたのは、三宮にあるワインショップ「ヴィンテージ」さん。
お店で取り扱われているワインの事やこだわり、そして選定方法など色々とお話を聞いてきました。
ワインショップ ヴィンテージ
市川 匡 氏
▼お店紹介
3年前に独立開業をし「ワイン・日本酒専門店 ヴィンテージ」をオープン。ホテル歴25年、ソムリエ歴20年。
神戸ベイシェラトン、舞子ビラを経て、最終就職元であるホテルオークラ神戸ではチーフソムリエをされていました。
一般社団法人日本ソムリエ協会認定ソムリエでもある市川氏が、今までの経験を生かし厳選したワインと日本酒を品揃えしています。
ワインは、ヴィンテージワインだけでなく、自然派ワインにもこだわり、神戸で本格的な自然派ワインが購入できるお店として、女性客をメインに支持率が高いワインショップです。
ワインをもっと身近に感じて欲しい。毎日の食卓の一員になるワインを提案
―こちらのお店について教えてください
私の店は、こだわりのワインと日本酒の専門店になります。
私の店では、敷居が高く感じられているワインのイメージのハードルを少しでも下げて、ワインをもっと身近な物に感じて欲しいという思いで店を運営しています。
―ハードルを下げる為に取り組まれていることは
お客様が初めて飲まれるワインやレアなワインを購入するか検討されている場合は、必ずテイスティングをしていただき、ご納得いただいた上でご購入いただくようにしています。
それ以外にもワインを身近に感じていただく為に、お客様向けのワインセミナーを定期的に開催しています。
今まで、何となくワインを購入されていたお客様もセミナーを通じてワインがどのように生産されているか、
どんなブドウ品種があるかなど、お客様自身が知識を付けられることで、品質の高いワインは何か、何故その価格になるかの理解をしていただける機会になっています。
何よりも嬉しいのが、よりワインを身近に感じていただけるきっかけになっている事です。
-こちらのお店に来られるお客様の層について教えてください
女性客が6割、男性客が4割位です。
定期的に開催しているセミナーも同じくらいの比率になります。
オープン当初は、女性客が8割を超えていたのですが、徐々に男性客も増えてきました。
主に、仕事帰りにお店に来られるケースが多いです。
長年の経験と知識があるからこそ分かる、新しい物の魅力
-ワインを選ぶ際のポイントやこだわりは?
最近は、若いソムリエも増えてきています。
その中で自分が生かせることは何だろうと考えた時に、頭に浮かんだのは「経験」でした。
経験とひとことで言っても色々あると思いますが、私が大事にしているのはデータです。
元々ホテルで働いていた時の癖なのか、常にデータを蓄積して分析するようにしています。
具体的にいうと、昔使ったワインについて、このワインはこんなシーンで提案した、あんな時に使った、この年は気候がどうだったかなど、細かくデータを残しています。
これをする事で、あの時使ったワインが今ではこんな状態になっているのでは、昔は飲みにくかったけど今では飲みやすくなっていないかなど、過去のデータをもとに予測をしながらワインを選定できます。
しっかりと予測できるワインを選定しお客様に提案する事で、そのワインのストーリーも語れるのが良いですね。
-自然派ワインを多く取り扱われていますが
実は、店をオープンするまでは自然派ワインの取り扱い経験がありませんでした。
店をオープンしてからフランスに行く機会があり、その時に自然派ワインの生産者に会ってから、その魅力にはまりました。
-数ある自然派ワインがある中で弊社のワインを選んでいただいた理由は
日仏商事さんの自然派ワインを選んだのは、驚きがある事ですね。
自分がこうだろうと予測しているいる物を、いい意味でくつがえしてくれるので、日仏商事さんが取り扱っているワインは面白いですね。
-市川さんが選ぶ、日仏商事の自然派ワインBEST3を教えて下さい。
第3位は
ドメーヌ・ル・グラン・ヴァラの「レ・グルヌイユ」
昨年フランスに行った際に出会ったドメーヌのワインです。
その時は、生産者のお家に招いていただきワイン造りに対する思いなど、色々と教えていただきました。
このワインは、特別な物で年間の生産量が決まっており、毎年生産できるワインではないとのことでした。
私自身が、ブドウ品種の中でもシラーが一番好きで、ちょうどシラーのワインを探していた時に見つけたワインでしたので、どうしてもこのワインを仕入れしたく交渉をした結果、思いが伝わり私のお店専売で仕入れが可能になりました。
残念ながら、この生産者のワイナリーはなくなってしまうとの事で、現在店にあるワインが最後となってしまいます。
第2位は
ドメーヌ・スローズの「スーパーモデスト(SUPER MODESTE)」
このワインは、私がホテル時代に日仏さんにすすめられたワインで、ヴェルメンティノというブドウ品種を使っているのですが、この品種を使っているスパークリングが当時ホテルには取り扱いが無く採用したのが始まりです。
実は、このワインはなかなか売れず、ずっとワインセラーに眠っていたのですが、眠らせることで澱(おり)が非常に多くなってしまったんです。
こんなに澱がでるのは初めて見たので、当時の日仏商事の営業の方に返品できるか交渉しました。
本来であれば、澱が入らないように上澄みを飲むと思いますが、商品を確認した際に誤って瓶を振ってしまい瓶全体に澱が広がってしまいました。
この状態で一度試飲してみようと思い澱も一緒に飲むと、非常に美味しかったんです!
その時に、こんなワインがあるんだなと思い好きになりました。
ホテル時代は、澱をすべて取り除いて提供するのが原則だったのですが、澱まで飲んでおいしいワインは初めてでした。
こんなワインがあれば、独立した時にお店の特徴が出せると思ったワインで、「ヴィンテージ」を始めるきっかけになった思い出の一本です。
第1位は
セバスチャンフルレの「レオン(LEON)」
このワインを選んだ一番の理由は、「驚き」です。
こちらのワインは、開業初年度に日仏商事さんにすすめられたのですが、自然派なのに飲みやすいと感じた一本でした。
自然派ワインを飲まれた事が無いお客様でも、クセがなく受け入れられやすいワインだと思います。
採用当時は、仕入れ数量が少なくまた次の年に期待しましょうと1年を終え、翌年に仕入れをした際に、同じ銘柄のワインなのに全く違うスタイルのワインに変化していたんです。
その年のブドウの状況、生産者の作り方によって多少の変化はあると思っていましたが、ここまで変化があることにびっくりさせられたのがこのワインでした。
セバスチャンフルレの気分によってここまでスタイルが変わるのに驚きと面白さを感じ、自然派ワインに興味をひかれたワインです。
他にも、ご紹介したいワインはいっぱいありますがその中で厳選したのがこの3本です。
ホテル時代は、自然派ワインはお客様には受け入れられないというイメージがあり、自然派ワインを仕入れることはなかったのですが、この店のオープンをきっかけに自然派ワインに興味が湧くようになりました。
これからも、私の目利きで採用した自然派ワインを取り扱っていく予定です。
市川さんの今後の展望は??
-今後、日仏商事にこんなワインを取り扱って欲しい等、要望はありますか。
アンフォラスタイルのワインのラインナップを増やして欲しいです。
最近、お客様からの要望も増えてきています。
私自身も自然派ワインを生かせられるのは、樽ではなくアンフォラではないかと感じています。
香り、味わいがストレートにでますし、アンフォラであればワインを熟成させることもできるので、是非取り扱って欲しですね。
後は、日仏商事さんのワイナリーで生産されたワインを仕入れて販売してみたいですね。
※アンフォラワインとは
アンフォラとは素焼きの壺で、古代ローマ時代においてはワインの熟成や食材の保存用のために用いられていました。樽熟成だと木やローストの香りがつく為、ブドウ本来の風味を活かすために用いられるワインの製法の一つです。
最後に…
-ワインとは関係ないのですが、定休日が「平日の雨の日」というのが気になったのですが
よく聞かれます(笑)
インタビューの中でワインのデータを取っている事をお話しましたが、来店されるお客様の層や、その日の天気のデータを蓄積しています。
その統計データから、雨の日は客数が少ない事が分かり、「平日の雨の日」を定休日にしました。
店のすぐにアーケードがあるセンター街がありますので、雨になるとどうしてもそちらに人が行きます。
その影響もあってか、雨の日は客数が少ないと思います…というちゃんとした理由があるんですよ(笑)
ご予約などがあれば、もちろん店は開けています。
-では最後にお客様に一言お願いします
そうですね、まずワイン=敷居が高いというイメージはなくしてください。
より身近にワインを感じていただくために、ヴィンテージでは商品の提案だけでなく、セミナーも定期的に行っています。
ワイン選びに悩んだ場合は、是非お気軽にお店にお越しください。
生活に密着した、毎日飲みたくなるワインを探しにきてください。
Masaのつぶやき
市川さんのワインに対する情熱は本当に素晴らしく、インタビューの中でも勉強になることばかりでした。
僕も会社に入るまでは、ワイン=敷居が高いと思っていました。
市川さんとお話することが多くなるにつれ、そのイメージはなくなり身近な存在にワインを感じられるように
なった一人でもあります。
何となく難しいイメージがある自然派ワイン。
ヴィンテージさんでは、自然派ワインについても色々と教えていただけます。
取材を終えて、更に成長を感じたまさでした。
市川さん、本当にありがとうございました。
皆さん神戸に来られた際は是非ヴィンテージさんに行ってみて下さいね。
取材協力
ワインショップヴィンテージ
住所:兵庫県神戸市中央区三宮町2-8-6
営業時間:12:00〜22:00
定休日:平日の雨の日
電話番号:078-599-8991
HP:http://vintagekb.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/vintagekbichikawa/
関連URL
▼セバスチャン・フルレ紹介ページ
https://www.nichifutsu.co.jp/vin/regions/sebastien-fleuret/
▼ドメーヌ・スローズ紹介ページ
https://www.nichifutsu.co.jp/vin/regions/domaine-sulauze/
▼ドメーヌ・ル・グラン・ヴァラ紹介ページ
https://www.nichifutsu.co.jp/vin/regions/domaine-le-grand-vallat/
▼日仏商事ワインサイト
https://www.nichifutsu.co.jp/vin/
▼日仏商事ワイン(Facebook)
https://www.facebook.com/nichifutsu.shoji.vin/
▼日仏商事自社ワイナリー(Instagram)
https://www.instagram.com/lesjardinSdelamartiniere/