LES TROIS CHOCOLATS
お久しぶりです。
こちらは夏のバカンスも終わり、普段どおりのパリに戻りつつあります。
先日、2017年2月のオープンから半年、今話題の LES TROIS CHOCOLATS を訪れました。パリでも日本でもどんどん知名度が上がってきています。
シェフは佐野恵美子さん。2008年に渡仏し、パティシエ・ショコラティエの勉強を一からフランスではじめ、その後、ジャック・ジュナンやラ・プティット・ローズなどで働いて経験を積み、今年の2月に念願の自店をオープンされました。
実は佐野さんのご実家は福岡・博多で人気を博するチョコレート・ショップさん。祖父の代から続く、3世代にわたる正真正銘のショコラティエ一家です。店名の LES TROIS CHOCOLATS にはこの親子3代に渡る家業に対する親愛もこめられているのだとか。世界中の人々にパリから発信したいとの思いから、日本には戻らず、長年働いたパリの地で開業に至りました。
お店はおしゃれなパリジャンが好む地区として知られるマレ地区にあります。
お店の売りはもちろんショコラ。お店に入って左側に配列されたショーケース内にはボンボンショコラが常時25種類以上並びます。中でも日本の食材を使用したボンボンショコラも多く、定番の抹茶、ゴマをはじめ、きな粉や山椒、サクラなど、フランス人にとっては珍しい味わいのものも。
そのほか、生菓子や焼き菓子も日本の素材を生かしたものを含めて提供されています。
また、お店の地下が工房になっており、パリ中心部ならでは、小さな工房ですが、機能的に整理され、必要な機材が配置されていました。その中でもボンボンショコラ作りには欠かせないサヴィーゴワゾー社製のエンローバー、クリスタル225が光ります!
「クリスタルじゃないとこのクオリティーを実現できません!」と機械に満足いただいています。
パリと日本を行ったり来たり、精力的に動かれている佐野さん。来年のバレンタインではパリでも日本でも、彼女がパリの工房でクリスタルを駆使して製造したボンボンショコラがあちこちで見られることでしょう。
パリにいらっしゃった際はぜひ訪れてみてください。
LES TROIS CHOCOLATS
45, RUE SAINT PAUL 75004 PARIS