フランスの自販機って日本と違うの?フランスの自販機特集【パティシエ通信Vol.15】
Bonjour パティシエ通信の岸です!
今回のフランス事情のテーマは、皆さん興味があるかないかよく分からないですが、いつもと違いスパイスを
きかせてみました!!
そのテーマは「フランスの自動販売機特集」でございます。
目次
最初に知っておきたい、フランスの自販機事情は??
もちろん、フランスにも自動販売機はあります!
が…国が違えば文化も違うように自販機も、もれなく違います。
まず言わずと知れた特徴を言いますと、フランスの自販機は(田舎を除き)絶対屋外に設置されてないっっっ!
理由はもちろん、自販機ごと連れ去られるから。
もしくはボッコボコにやられて商品もお金も持って行かれるから…(怖)
というワケで施設内にあるのがフランスでは常識です。
そして商品見本が並ぶ日本と違って、フランスの自販機には「見本」はなくガラス越しに実物を見せて販売するのがスタンダードです。
直接欲しい物が見えているので、知らずに「売り切れ」を押してガッカリすることはなさそうですね。
そして飲み物だけでなくお菓子も一緒に売られているので、ワクワクして見てしまいます。
スーパーに比べると少々割高ですが旅先で腹ペコの時は嬉しいですよね~。
ちなみに、私の実家(日本)近くにある自販機はこちら。見せなくても皆さん知ってるか(笑)
こうやって比較してみると日本の自販機のなんと無防備なこと(苦笑)
余談ですが、なんとフランスのATMは意外なことに道端にあるんです!
これは日本ではあまりみかけない光景です。
自販機よりも、ATMの方が屋外に設置する方がリスキーな気がしますが…
ATMを使う時は気を付けて下さいね。ジプシーが近づいて来たり、グループで後ろから襲って来たりする事件があるので時間と場所を考えるか地元に住んでる感出して利用して下さい!
旅行者する際には要注意です。
どないやねん!思わずツッコみたくなるフランスの自販機
ATMだけでなく、自販機も少し注意が必要なのです~(笑)
それはどんな事かというと。
「どないやねんなっ!!」
ていう自販機がちょいちょいありまして、お金を入れたはいいけど商品が出てこないことがあります(汗)
しかもお釣を出すボタンが元からないタイプの自販機があるので、その場合払い戻しはされず入れたお金は取ら
れっぱなしの、もはや詐欺事件です…(泣)
この取材中、3回この詐欺事件に遭遇しました…(泣)
この確率で言うともはやフランスの自販機では日常茶飯事なのか、私が持っているのか、どちらにしてもやめて欲しい…
今まで意識して自販機を観察することがなかったので気が付きませんでしたが、よく見ると品切れや動いてない自販機もよくあります。
また自販機によっては品切れの表示や貼り紙などもなく、自分が注意していても商品が買えないやんってことも普通にあります。
日本とは一味違うフランスの自販機を紹介
ここからは、実際に日本では見かけない、日本とは少し違う自販機をご紹介して行きますね。
●アジア食品自販機
ある意味フランスだから需要があるのか、日本であればコンビニエンスストアがあるから成り立たない自販機ですね。
これを発見した時は、長くフランスに住んでる私からするとテンションが上がりましたよぉ~。
「アサヒビーーーール!しかも500mlーーー!」ってなりました…(そこかい!)
日本食品スーパーに行けば商品は買えますが、定休日があったり24時間開いてませんし…。
いやいや、基本的にそんな時間にパリをウロついてはいけない。
そうそうまさかの日本食シリーズ自販機もありました。
●おもち自販機
そんなに需要があるとは思えないので、存在すら謎です。
でもちらほら欠品してますね。人気なのか、補充されていないかは定かではありません。
そしてそして、日本ではまず見ることがないフランス特有の自販機をついに見つけましたよ!!
●バゲット販売機
これは今後も日本で見ることはないのでは!?
何故なら、フランス人の主食はパン!
ですので、ブーランジュリーに行けばパンの種類はたーくさんあります。
ブリオッシュから、クロワッサン、パン・ド・ミetc
その中でも、これでもかと売れるのがフランスパン!
私たち日本人は細長いハード系のフランスパンをバゲットと呼びますが、フランスでバゲットは、ノーマルなものとトラディションと呼ばれる2種類があります。
ノーマルのバゲットは一般的な作り方ですが、トラディションのバゲットはパンの法令にのっとって、基本的には水と塩、小麦粉、イーストだけで時間と手間をかけて作っています。
フランス人はその違いも知っているので、少し高い価格のついたトラディションを購入する方も非常に多いです。
年に一度パリのバゲットコンクールがありますが、それで優勝するとバゲットの売り上げは非常に伸びる、なんてこともあります。
バゲット自販機ネタに戻ると、
自販機にもバゲットを売っているタイプとトラディションを売っているタイプの2種類がありました。
自販機のボタンで種類が選べる設定じゃないんかぁーい。
では気になるのが、どうやって買って、どうやってパンが出てくるのか。実際にバゲットを買った際の動画をご覧ください。
あっ!動画の最後ですがテンションが上がって、カメラの角度変えてしまったのでご了承くださいね(笑)
※次の動画には音声があります。音量に注意して視聴してください
バゲットの出てき方が意外にもヌーーっと出てきたのが何だか可愛くて笑ってしまいました。
出てきたバゲットは熱くも冷たくもなくぬるい状態のものでしたが、いい香りがして表面はパリっとしていて巨大スーパーでまとめ売りをしている物を上回るクオリティーでした。
この自販機をパリで見かけることは残念ながらありませんが、パン屋が近所にない田舎ではポツポツ見かけることが出来ます。
今回の取材時に、バゲット販売機で実際に購入している動画を撮影したのですが、例に漏れずバゲットが欠品で今回掲載した動画は去年の春にたまたま撮影したものです。
ということで、ここで新コーナー(パフパフ)。
岸綾子NGコーナー。
では、フランスではよくある品切れ自販機で間違って商品を買ってしまった動画をご紹介します~。
※次の動画には音声があります。音量に注意して視聴してください
購入NGの自販機を肌で体感してきましたよ~(笑)
皆さんフランスで自販機を利用した際は決して怒らないでください、普通ですから。
本題に戻りますね。
もうひとつフランスらしい自販機をご紹介します。
●コーヒー紅茶自販機
コーヒーの自販機は、日本でも見かけますが、紅茶の種類が豊富なのはフランスならではだと思います。
そして、コーヒーは豆から抽出してくれるんですが(豆が単なる飾りでなければ)、BIOの豆を使っていると書かれています。さすがBIO推進国ですね、自販機ですら豆はBIO。
そして画面が液晶!
コーヒー・紅茶へのリスペクト感がすごい!!
メニューも豊富で、
コーヒーであれば、
・エスプレッソ
・カフェ ノワゼット(エスプレッソに少量のミルクを入れたもの)
ミルクを入れた後ノワゼット色になるからこのネーミングなのだそうです。オシャレ~
・アメリカン
・カフェオレ
・カプチーノ
あとはモンブランとかクレーム ブリュレとか、コーヒーにそのフレーバーを使おうと思うところがフランスらしくて面白いですね。
いかにもフランスらしいわぁ~と思ったのはその下からです。
紅茶は、
全てミントティーベースのバニラ風味とかキャラメル風味…。
せっかくの爽やかなミントティーに合わせるのが甘さを連想させる代表選手達なものだから驚きました(汗)
そしてショコラショーまであるんです。
今まで紹介した自販機とは格が違う!
ちなみに、わたしはカプチーノベースのマカロン風味にしました!
めちゃくちゃ意識して飲んだら、なんとなく香ばしいアーモンドの香りがするかもしれないなぁ~??
というお味でした…(笑)
実際に、どんな感じで商品を購入するかをまたまた動画でご紹介します。
メトロの構内の自販機でしたので、メトロの発着の音がうるさいのはご勘弁を。
※次の動画には音声があります。音量に注意して視聴してください
次の写真は、実際に購入したカプチーノベースのマカロン風味
さすがBIO推進国!BIOの自販機まであった
大のBIO好きの私!
そんな私に一番マッチした自販機があるとの情報が。
その名も『BIOの野菜自販機』。
残念ながら、パリ市内では見つからず友人が写真・動画を撮影して、自販機の様子を撮影してくれました。
※次の動画には音声があります。音量に注意して視聴してください
まとめ
フランスの自動販売機はなるべく使いたくないと思ったのが正直なところです(苦笑)
ちょい割高なのに商品がちゃんと出てくるか不確かだったり…
小銭を読み取れないポンコツ自販機があったり…
オレンジがいつまでも補充されない営業停止状態のオレンジジュース自販機があったり…
上段の商品が新喜劇みたいにズコーーってなってる自販機があったり…
自販機への不信感が否めません…
まるでUFOキャッチャーをしている気分でした…(笑)
ご興味のある方は旅行先でハラハラ気分で自販機を利用してみてはいかがでしょうか?
今回は発見できませんでしたが、本やマニキュアの自販機もあるそうなので見つけ次第パティシエ通信でひょっこり報告しますね~。
それではまた次回お楽しみに~(´ω`)
À bientôt
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