パック(イースター) パンレシピまとめ
パックの日には卵を食べるという風習から、パンでも卵を多く使ったパンが出回ります。
パックの日に食べられるパンのレシピを7種類ご紹介します。
フーショベチ・ションカッシュ・カラチ
ハンガリーの伝統的なパンで復活祭の日曜日に食べられます。このパン生地には、ハンガリーで料理によく使われるパプリカが練りこまれています。さらに、絶食の時期の終わりをリッチなものを食べるという伝統どおり、冬に作った豚肉のハムを巻いて焼き上げられています。
ホット・クロス・バンズ
イングランドでは聖なる金曜日に温かいうちに供される伝統的なプチパンです。十字架のシンボルとなるクロスが描かれているのが特徴的で、月やカトルカールををシンボルにしたと言われています。サクソン人たちはイースターの女神に敬意を表して、このバンズを供します。ギリシア人やローマ人にとっては、四季を表していると言われています。
クーリッチ(クリーチ)
ロシアの復活祭の伝統的なブリオッシュであるクーリッチはゴルゴダ山(別名:骸骨山)のシンボルです。聖なる金曜日もしくは復活祭の土曜日に準備され、日曜日の四旬節の終わりとなる復活のミサの後に供されます。このパンは高さのある円柱形で、サフランなどのスパイス、ドライフルーツ、ナッツなどが入っており、上部にグラサージュされていてXB(ロシア語でキリスト復活の意味)と飾られているのが特徴的です。
ガレット・パコード
数百年前からヴァンデ地方に存在するブリオッシュです。このブリオッシュはかつて、復活祭の日曜日を祝うために聖なる土曜日に作られたものでした。もしくは家族間のお祝い事、結婚やコミュニオン(聖体拝領)の際に作られています。(訳注:復活祭の前の週1週間は「聖なる週」にあたり、復活祭の準備をする期間とされています。)中世、ヴァンデ地方ではこのブリオッシュのことを「ガレット・パコード」もしくは「アリーズ・ヴァンデエンヌ」と呼んでいました。アリーズとは形容詞であるアリザイという言葉の語根で「発酵不足」を意味しますので、このパンは発酵する前に焼成するのが基本です。
ブラッサドー・ド・パック・プロヴァンサル
南フランスのプロヴァンスの復活祭の前後に食べられるパンです。茹でてから焼くという工程があり、ベーグルに似ていますが、アニスの香りが漂う個性的なパンです。ブラッサドゥーとはブレスレットの意味です。
バブカ・ド・パック
ポーランドからフランスに伝わったパンです。北フランスでは炭鉱が多くあり、その働き手としてポーランド人がフランスに来たときに伝わったそうです。ポーランドではけしの実のペーストを生地に塗ったりしますが、フランスではシナモンシュガーとチョコレートという組み合わせになります。
フワス・デ・ラモー
フランスでは復活祭の前の日曜日に作られます。長い冬の後の春の訪れを祝う時期に作られるパンで、南仏のラングドッグ地方の南部と南西部で作られ、白ワインとともに食べるのが古くからの伝統、とカルベル先生の本にあります。このパンは家庭で作られることが多かったのですが、家庭で作らない人のためにパン屋でも作っているそうです。家庭で焼けなくても、種生地をパン屋からもらい、それで自宅で捏ね、発酵させて再びパン屋に持って行き焼き上げてもらうというスタイルもあるようです。大きいものでは1.5㎏のスワフをその年にできた新酒の白ワインの試飲のときに一緒に食べるそうです。
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